プレイレポート
盗んで強くなる! 盗賊が主人公のドタバタアクションゲーム「BANDIT KNIGHT」プレイレポート[TGS2024]
本作は,盗賊ギルド「キバドリ」の一員であるアインが主人公のアクションゲーム。
背景は3Dグラフィックス,キャラクターはドットグラフィックスで描かれる“2.5D”の世界は,一見すると“古くて新しいRPG”といった感じだが,実際のプレイは「盗みに盗んで盗みまくる」という内容だったので,そのレポートをお届けしよう。
試遊版は,アインとその相棒のヴァールが,悪徳商人カネモチーニの屋敷に潜入したところから始まる。屋敷では,「レリック」と呼ばれる,強大な力を持った3つの武器のオークションが行われているが,それはどうも盗品で,アインとヴァールはそれを奪還しに来たようだ。
オークション会場には招待客しか入れないため,従業員用通路からステージ裏へ潜入しようと決めたところで本格的なプレイがスタート。あくまで目的はレリックだが,アインは盗賊だけに,盗めるものは何でも盗む。武器や衣服,食べ物,植木,ぬいぐるみなど,“家具以外はなんでも盗める”といった感じなので,「盗む」ボタンを連打しながら屋敷内を駆け回るといいだろう。
「ターゲットでない物を盗んで意味があるのか?」と思う人がいるだろうが,実を言うと本作のシステムは,盗みがアインの強化につながる仕掛けとなっている。盗みを重ねることでレベルが上がり,盗品の種類によってもステータスが変化するのだ。
盗める品のひとつひとつにレア度が設定されていて,高いものは光って知らせてくれるが,実際にプレイしたうえだと,選り好みせず手当たり次第に盗んでしまったほうが効率が良さそうに感じた。
悪人は財産を隠し持つのがお決まりだが,カネモチーニの屋敷にも隠し部屋があり,そこに貴重なアイテムが眠っている。ゲームショウの会場で試遊する人は,盗みのついでに人が通れそうなところを手当たり次第に探ってみるといいだろう。
もちろんカネモチーニも屋敷内に衛兵を配置して侵入者に目を光らせている。衛兵に見つかって攻撃されると,体力が減るだけでなく,盗んだ品を落としてしまうので,速やかに排除したいところだ。アインの武器である投げナイフを当てたり,気づかれないように後ろから近づいて一撃を加えたりすれば倒せる。衛兵はよさげな武器を落とすことが多いので,しっかりいただこう。
鍵がかかった扉があったらヴァールの出番だ。タイミングよくボタンを押せば一発で開けられるのだが,ヴァールでも開けられない扉がある。今回のプレイでは,その鍵を,使用人から「スリ」で盗むことになった。「近づいてボタンを押す」というところは置いてある物を盗むのと同じだが,スリの場合は人の後ろからだと成功率が上がるようだ。
盗みにはもう1種類ある。画面下のゲージが溜まると使える「コレクトゾーン」は,一定時間,アインの周囲にあるアイテムを自動収集する能力だ。
そんな感じで盗みを重ねながらステージ裏へとたどり着き,ついにカネモチーニと相まみえることに。だがカネモチーニは悪徳商人なので,正々堂々とは戦わない。レリックの力を使って逃げ回るので,衛兵を片付けながら追いかける。高低差のあるステージをカネモチーニが走り回るので,ジャンプやスピーディなアクションが必要になった。
アインに捕まえられたカネモチーニは,2つのレリックを奪われたうえ,身ぐるみをはがされてパンツ一丁の姿に。追い詰められて開き直ったか,最後のレリック「アイスロッド」を使って攻撃してきた。巨大な氷柱が下から突き上げてくるのだが,その場所は事前に分かるので,そこを避けながら近づいて攻撃しなければならない。
何とかカネモチーニを倒したところで,違法オークションの情報を聞きつけた兵隊が登場して,アインとヴァールは屋敷から逃走。アインと兵隊の隊長であるセリーナは顔見知りのようで,今後も何かありそう……という予感とともに試遊は終了となった。
「盗めば強くなる」という明快なシステムや,ドタバタ劇が展開されるストーリーなど,幅広い層が楽しめそうな本作だが,それに合わせてか難度は低めのようで,プレイ中にゲームオーバーを心配することは一度もなく,個人的にはスムーズに進みすぎの感じもあった(プレイ開始前に選んだ難度は「ふつう」)。
Steamのストアページにあるスクリーンショットにはタイマーが表示されているので,製品版では時間制限があるのかもしれない。仮にそうだとすれば緊張感が高まり「何を盗んで何を盗まないか」という戦略的な要素も生まれそうだ。
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