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[gamescom]「Path of Exile 2」の新クラス“ドルイド”が公開に。Volcanoで火球を吹き出し,Rampageで相手を踏みつけろ!
「Path of Exile 2」公式サイト
「Path of Exile 2」は,もともとは「Path to Exile」の大型拡張パックとしてリリースされる予定だったが,技術的な革新性やオリジナル版のゲームプレイ保存の観点からスタンドアロン版として発売されることが,7月末に開催されたイベント「ExileCon 2023」で明らかにされたばかりだ(関連記事)。
Kitavaの死から20年後の世界を舞台に,新たな追放者が成長していく物語が7章にわたって描かれている。Intelligence(知性),Dexterity(俊敏性),Strength(強靭さ)という3つの特性の中の2つが強化された12種類のクラスが用意されているが,ExileCon 2023で発表されていなかったドルイドは,IntelligenceとStrengthにフォーカスしたキャラクターになるという。
gamescom 2023に合わせて公開されたトレイラーからも分かるように,ドルイドの特徴は,スペルキャスターの人間(ヒューマンフォーム)と,強力なパワーを持つ大熊(ベアフォーム)を瞬時に切り替えられるというもの。それぞれのフォームにシェープシフトする際,コストや時間といった制限が設けられていないのだが,デモを紹介してくれたGrind Bear Gamesのクリストファー・ラフェリエル(Christopher Laferriere)氏によれば,「プレイヤーがどちらかのフォームに依存してしまうことを避けたかった」のが,そのようなシステムを採用した理由だという。
ヒューマンフォームでは,相手にショックを与える「Thunder Storm」や,周囲の敵を吸引してダメージを与える「Tornado」といったスペルが紹介された。また,ベアフォームの基本となるのは,立ち上がって左右の腕で敵をひっかくように殴る「Bear Maul」というスキルで,このスキルを利用することで「Rage」というパラメーターが溜まっていく。Rageの蓄積量は背中にあるルーンの輝きで把握でき,輝きが増すほどパワーも強化されていく。
このRageを消費して発動するのが,「Rampage」というスキルだ。両手で同時に地面を殴りつけながら走り回るといったもので,周辺に無数の雑魚敵がいるような場合には有効な攻撃になる。一定量のRageがあればいつでも発動できるので,かなり使用頻度の高い攻撃スキルといえそうだ。
また,「Furious Slam」は,相手にダメージを与えるというより,地面に両腕を打ち付けて波状に地面をまくりあげ,敵をスタン状態にする。ベアフォームは攻撃力こそ高いものの,被ダメージを抑える手段が乏しいので,敵をスタン状態にして自衛しつつ攻撃していくのが基本スタイルになるわけだ。
もちろん,ほかのクラスと同様,Dodge Rollで敵の攻撃を回避することも可能になっている。ドルイドの場合,ドッジした時点でヒューマンフォームに戻ってしまうが,ヒューマンフォームではアーマーなどで防御力が高まるため,ベアフォームのままよりもキルされる確率は減少するはずだ。
「Ferocious Roar」は,ベアフォームのメタ・スキルジェムで,ウォーリアーの「War Cry」と同じく,ノックバック効果を発動する。「Path of Exile 2」では,それぞれのスキルに最大6つのジェムソケットが用意されるが,今回のデモではFerocious Roarのソケットに「Seismic Cry」というジェムを追加していた。このジェムにより,Seismic Cryを発動する直前に使ったFurious Slamの効果が,次に使ったときに2倍になる。つまり,Furious Slam→Seismic Cry→Furious Slamと続けると,2度めのFurious Slamが自動的に2度打ちになり,敵に大きなダメージを与えらえるのだ。Furious Slamだけでなく,Rampageでもこのコンボが活用できる。
こうしたスキルのコンボがドルイドの魅力であり,プレイヤーが発見していく楽しさの1つとなる。興味深いのは,「Volcano」というマップに小さな火山を作り出すスペルで,火口からは,しばらくの間ランダムな方向に火球が噴出する。Furious Slamを発動して火口の周囲を回ることで,火球の噴出数も増える。
ドルイドは,ヒューマンフォームとベアフォームのコンボも可能で,Thunder Stormで敵にショックを与えた隙に,ベアフォームに切り替えてRampageなどの攻撃を与えることができる。同じように,ヒューマンフォームのTornadoで複数の敵を同じ地点に集め,Furious Slamでアタックを加えることも可能だ。
これらを応用して,ヒューマンフォームでTornadoを発動して敵を一定の場所に集中させたうえでVolcanoを発動し,ベアフォームに切り替えてFurious Slamを使えば,直接・間接の攻撃を同時に加えることができる。Tornadoは大きなモンスターには有効ではないが,雑魚モンスターたちをボスから引き剥がすのに有効だ。
同じように,ヒューマンフォームで「Summoned Wolves」を発動してオオカミを出現させ,デバフ効果のあるオオカミのハウリングが効いている間,ベアフォームのクリティカルヒットを上昇させるということも可能になる。4匹ほどのオオカミの群で相手の気を引き付け,敵との距離をとれば,ベアフォーム時の被ダメージ率を下げることができるだろう。
ジェムの中には,「Cast While Channeling」というものもあり,例えば「Lightning Storm」のジェムをソケットに嵌め込んで,Volcanoなどのスペルを発動すれば,自動的にLightning Stormを同じ場所に発動させることができる。つまり,本来はヒューマンフォームのみのスペルをベアフォームのままで利用できるわけで,プレイヤー次第で面白い活用ができそうだ。
このCast While Channelingを使用する際には,「Path of Exile 2」の専用リソースとなる「Spirit」が画面左上に表示される。デモではLightning Stormの効果が終了して3秒ほどでリチャージされ,再び自動的に発動されるというスピード感だった。
デモのエンディングでは,周囲でゴブリンたちが見守るアリーナ状のエリアで,「The Blind Beast」という中ボスと決戦するシーンが紹介された。ドルイドがせわしなくフォームを変更させて戦うというもので,ベアフォーム時に敵から受けるダメージを軽減するため,いかにスタンやプッシュバックなどのスキルを発動し,Volcanoなどの間接攻撃も活用しながら戦っていくのかという,ドルイドの基本スタイルが確認できた。
「Path of Exile 2」では,2024年6月7日にβテストの開催が予定されており,リリースは先のことになりそうだ。続報に注目していたい。
「gamescom 2023」公式サイト
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