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VitaでPSP用ソフトをプレイするとちょっと快適かも。「モンスターハンターポータブル 3rd」を動かしてみた
本日(2011年12月17日)ついに発売されたPlayStation Vita(以下,PS Vita)。その発売に合わせて,数々のローンチタイトルが登場しているが,PS Vitaでは専用タイトル以外に,PSP用タイトルをプレイすることができる。PS VitaにはUMDを挿入するスロットがないので,UMD版には対応していないが,一部のダウンロード版タイトルなら,PlayStation Storeからダウンロードして遊べるのだ。
今回は,PSP用ソフトの代表格ともいえる「モンスターハンターポータブル 3rd」(以下,MHP3rd)のダウンロード版を,PS Vitaで動かしてみたので,そこから分かったことをお伝えしてみたい。
さて,画面を起動してみてまず違いを感じるのが,PS Vitaが搭載する有機ELパネルの発色の良さだ。PS Vitaの有機ELパネルとPSPの液晶パネルとでは,見え方がかなり変わってくる。具体的には,PS Vitaのほうがコントラストが強く,鮮やかに色が表示される一方で,PSPは全体的に白っぽい画面になっているのだ。
どちらが良いかはプレイヤーの好みによるかもしれないが,個人的にはPS Vitaのほうが見やすく感じる。
さらにもう1つ,操作面に変化はないか,という点も気になるところ。PS Vitaには,PSPにはなかった右アナログスティックが搭載されているが,MHP3rdプレイヤーであれば「これを使ってカメラ操作はできないの?」と思うのではなかろうか。
結論からいってしまうと,ここはきっちり対応されており,右アナログスティックでのカメラ操作は可能。PS VitaでPSP用タイトルをプレイした場合,右アナログスティックにほかのボタンを割り当てられるようになっている。
割り当て可能なのは,左アナログスティック,「方向キー」,「アクションボタン」([△/○/×/□]ボタン)の3項目。MHP3rdの場合,左アナログスティックやアクションボタンを割り当ててもあまり意味はないが,方向キーを割り当てておけば,右アナログスティックでカメラを操作できるようになるのだ。
ただ,この設定画面を表示する方法は「PSP用ゲームを起動中に前面タッチスクリーンを長押し」となっており,ちょっと分かり辛い。実際,筆者はどうやってメニューを開くのかが分からず,悪戦苦闘してしまった。まあ,公式サイトに手順は書いてあるので,ちゃんと読まなかった筆者が悪いのだが,記載されているページは若干見つけにくいので,皆さんも見逃さないよう注意してほしい。
まずバイリニアフィルタリングは,MHP3rdを起動したPS Vitaを2台ならべて,インタフェースの文字を見れば「なんとなくなめらかになった……かな?」と思える程度の効果。さらにカラースペース(PSP)も,同条件で見比べて,「オンにしたほうが白っぽい色になる……かも?」ぐらいの違いしかないのだ。
ほかのタイトルではもっと効果があるのかもしれないが,少なくともMHP3rdをプレイするぶんには,気にする必要はないように思われる。
以上をまとめると,PS VitaでPSP用タイトルをプレイすると,有機ELパネルの発色の良さや操作性の向上といったメリットがある,といったところだろうか。
人によりけりではあるが,基本的にはプラスアルファが見込めるので,PS Vitaを持っているのであれば,今後PSP用タイトルを購入するときダウンロード版を選択するのもアリかもしれない。
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モンスターハンターポータブル 3rd
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