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環状線に新幹線に……さまざまな手段を使って,何もなかった更地を笑顔あふれる近代都市に育てあげるのだ
 これまでマップに合わせて鉄道運営,子会社経営の基礎を紹介してきたが,今回,第3のマップ"運河が隔てた二つの都"を何度も何度も実験プレイを続けた結果,あることが判明した。このマップは運河で隔てられた東西の交流が課題となっているが,「赤字でもゲームオーバーにならない」という本作において,この課題はほとんど意味がないのである。ゲーム開始直後から,その気になればガンガン交流させられるのである。
 というわけで,今回は知っておくと得するテクニックの数々を紹介することにした。ここで紹介する以外にもさまざまなテクニックやセオリーが存在するので,ぜひ研究を続けてほしい。
(※この記事はVersion 1.00 Build 058をもとに作成しています)

 "運河が隔てた二つの都"は,その名のとおり東西に地域が分断されている。都市化が進んでいる地域もあるが,鉄道網の悪さから発展が止まってしまった状況だ。発展の見込める地域もあるが,場所によっては地価が高騰しており,何かしようとすれば敏腕社長とて簡単に赤字経営に突入してしまうだろう。
 その半面,発展した地域の鉄道網を見直す,黒字経営を維持しつつ徐々に発展させていく,赤字を気にせずガンガン発展させていくなど,やり方次第でいろいろなプレイスタイルが取れるマップでもある。

 初心者社長が挑戦する場合,すでに発展した地域をいじるよりも,東岸,西岸にある開けた土地を発展させていくのが良いだろう。中心部は鉄道利用客が伸びず,多くの資材を使う時期は過ぎているため,初めから運行している列車はすべて撤去して,未開発地域に専念したほうが赤字は少なく抑えられる。

 最終回となる今回は,都市発展の手助けとしてすぐに使えそうなポイントや,ちょっとしたテクニックを紹介しよう。

ゲーム開始直後に株取引で安い株を買えるだけ買う。700億円あった資金が5億円まで減ってしまうが,値段が上がったら売ればいい 6日後に741円だった株が1904円まで高騰。売却手数料を引いても大幅な儲け……,全部売る。いきなり株取引のみで1000億円突破

鉄道経営や子会社経営も重要だが,手堅く資金を得るには株取引が使える。株価が安いときに買い,高いときに売るが鉄則。株価の値動きを見ていると1株500円を下回ることもあり,そんなときが狙い目だ。ただし株価は日々変動しており,株で儲けようとすると株取引ウインドウに張り付いていなければならない。とはいえ株で資金を調達したところで,黒字のメリットは「また株が買える」ぐらいなのだが……。

マップ中央付近には,ポイントを多用した複雑な路線が組まれている。凄そうに見えるが実は無駄な設計。不必要な線路を消すと…… 高架駅(5ホーム,2階建て)と操車場(5ホーム)は建て直すと多額の費用がかかるので,今後の発展を考えて放置するのがいいかも

今回は分かりやすいように線路を撤去してみたが,このままでは撤去後の土地に住宅やビルが建ってしまう。将来的に高架駅と操車場を活かすつもりであれば,線路を残した状態でプレイし続けたほうがいい。また高架駅は最高10階まで高さを設定でき,2階建ての建設費用は1階建ての6倍にもなる。なぜか2階以上はどれだけ高くしても建設費用は変わらないのだが,線路は高さによって値段が大幅に違うので,階数の高い高架駅を使う場合は線路の敷設で膨大な出費が生じることを覚えておこう。

東岸地区にまったく使われていない工場(大)がある。この工場を使い,1編成の貨物列車で複数の地域に資材を運送するには…… 操車場(2ホーム)とダブルクロスを使えば複数方向への列車運行が可能だ。設定は画像(加工してある)の矢印を参考にしてほしい

貨物列車だけでなくすべての列車にいえるのだが,ダイヤ設定やポイント設定を使いこなせば列車運行費用を抑えることはできる。しかし初心者社長には難しい部分でもあり,複線1路線1編成の列車運行でも儲けは出せるので,ゲームに慣れてから徐々に使いこなしていくのがいいだろう。

資材を使うには運送が必要になるが,利益の出ない貨物列車の使用は最小限にとどめたいところ。駅間を走らせずとも資材利用が可能 地下資材置場を作るときは用地費用に注意。高層ビル地下では膨大な用地費用がかかる。地下資材置場を少し作っただけで赤字になる

工場で生産された資材は一度運送しないと使用できず,貨物列車は走らせれば走らせるほど運行費用がかかるばかり。列車は線路があると走り出し,行き止まりでは折り返してくるため,これを利用すれば,すぐに資材利用が可能となる。建設費用の安い操車場から少しだけ線路を敷設して二両編成の貨物列車を走らせれば,荷物を積む→行き止まり→駅に戻って荷物を降ろすを繰り返す。あとは資材置場を用意するだけでよい。この方法は,発展させようと思っている地域に先に資材を用意しておくときに有効だ。

プロジェクトはサテライトマップ上で建設地を設定する。膨大な予算が必要になるが,赤字でも平気な本作では気にしなくても良いかも 新幹線およびリニアの周辺地域は地価が上がり,活性化が促進されて発展しやすくなる。伸び悩む地域を通過するよう開通させよう

通常の鉄道網のほかに,都市活性化を促進させる"プロジェクト"がある。プロジェクトには新幹線計画とリニア新幹線計画の2種類あり,どちらも各マップに一つずつ建設できる。

直線ルートは作りやすく,オフィス街〜ベッドタウンを作れば多くの利用者数を見込める。通勤時間帯に合わせたダイヤ設定がベスト 環状線は1本のレール上で何両もの列車を運行できる。赤字覚悟で最初に線路を全部敷設しておくのが初心者にはやりやすいだろう

環状ルートと直線ルートが鉄道網構築の基本形。環状ルートでは速度が同じ列車(大抵同一列車)を走らせれば追突することなく環状ルートを回り続ける。直線ルートは列車を行き来させるだけと簡単だ。線路は最初から複々線で敷設しておいたほうが,あとから建物を壊して敷設し直すよりも出費を少なく抑えられる。環状,直線ルートともに初心者社長にも扱いやすいのでお勧め。

■■UHAUHA(ライター)■■
「A7の原稿を書くことになったからPCをパワーアップさせないと」を家族への口実に,PC強化を実施。CPUはAthlonXP 2800+からAthlon64 3500+に,マザーボードもASUSTeK A8N-SLIを新調。さらにはビデオカードもRADEON 9700 PROからGeForce 6800 GT 2枚(SLI)に買い替え,とんでもない贅沢仕様になった。もちろんA7ではSLI効果がないのは承知のうえで買い,「すげ〜快適になった」と家族を騙しているらしい。先日「実際のSLI効果を知りたい」と言って,編集部から「DOOM 3」を借りていった。
タイトル [価格改定]A列車で行こう7
開発元 アートディンク 発売元 サイバーフロント
発売日 2007/03/02 価格 8190円(税込)
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Celeron/1GHz以上[Pentium 4/1.8GHz以上推奨],メインメモリ:512MB以上,グラフィックスチップ:DirectX 9.0c以上に対応,グラフィックスメモリ:64MB以上[128MB以上推奨],HDD空き容量:5GB以上[10GB以上推奨]

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