[GC 2007#029]GC開幕に合わせて電撃発表されたタイトルは驚きの「Mafia II」
2002年にリリースされた「Mafia」(邦題 マフィア 日本語版)は,チェコのデベロッパであるIllusion Softworksが約3年の歳月をかけて作り上げたアクションゲームであり,ちょうど「Grand Theft Auto 3」(2001年)が世界中で大ヒットを飛ばしている最中の発売だったため,GTA3キラーなどと呼ばれた。それはMafiaが犯罪社会を舞台にした内容で,Lost Heavenと名付けられた大きな街が精密に作り上げられ,そこを自由に行き来できるオープンエンドなゲームシステムであったこと,そして車が重要な役割を果たすことなどがGTAと共通する要素だったことが理由となっている。 だが,それはあくまで表層的な話で,実際にプレイするとMafiaがGTAシリーズとはまったく違うゲームであることが分かる。Mafiaの持ち味は重厚な雰囲気と巧みなストーリーラインにあり,犯罪そのものにはそれほど重きが置かれていないのだ。
発売直後からメディア/ゲーマーの評価も高かったが,その半面,スクリプト関係のバグの多さや,ミッションそのものの難度が高いといった問題もあり,どちらかといえば「惜しまれる傑作」と評価する意見が多かった。 当然,続編の期待も大きく,Illusion Softworksもその気だったらしいが,いつの間にかキャンセルされてしまった……。それから5年。GC会場の第2ホールにある2K Gamesのブースにしつらえられたシアターの壁にベタベタと貼られたポスターには,「Mafia II」という驚きの文字が躍っているではないか! そして,GC開催に合わせたとしか思えないタイミングで公式サイトがオープンした。
シアター内で公開されたのティザームービーは,どこかLost Heavenを思わせる街(正確には,Lost Heavenのモデルとなったニューヨークとシカゴを思わせる)街のイタリアンレストランでヤクザ風の男達4人が会話するところから始まる。ドイツ語に吹き替えられていたため,残念ながら会話の内容は分からないが,話し手となっているのはちょっと悪役風の男だ。それから,残りの3人を中心とした撃ち合いやカーチェイスの場面が続く。前作のひそみにならえば,この3人がトミー,ポーリー,サムを演じ,あの悪役風の男がサリエリといったとことだろうか。いや,あくまで個人的予想なんですけど。 展示はこの短いムービーが1本だけで,そこにいた誰に聞いても詳しいことは教えてくれないという,いつもながらな雰囲気の2K Gamesであり,公式サイトにも現在のところ5点のスクリーンショットしかないという状況。対応機種さえ分からないが(PCと次世代機という情報もあり),個人的感慨で恐縮ながら,かつてMafiaを熱烈プレイした筆者としては,今回のGCで一,二を争うトップニュースであることは間違いない。(松本隆一)
※画面写真2点は公式サイトのものです
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Mafia II |
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