Cooler Master,ゲーム用途を想定したATXケース「CM 690」公開
新製品を解説するセッションの模様
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Cooler Masterの日本法人であるクーラーマスターは,2007年7月28日に東京の秋葉原でエンドユーザー向けの新製品展示イベント「Cooler Master EXPO 2007」を開催した。会場では,2007年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2007に合わせて同社が設けたスイートにおける展示内容が再現されたが,今回はそのなかから,ゲーマーとして注目しておきたいポイントをまとめてみよう。
■定番ATXケース「Centurion 5」の上位モデル「CM 690」 ■ゲーム用途を考慮して9月発売予定
CM 690
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会場に展示されていた国内初公開の製品群で,注目したいのがスチール製ATXケースの新製品「CM 690」だ。「PCケースの型番は,数字の大きなものが上位モデル」というCooler Masterの命名ルールどおり,これは定番ATXケース「Centurion 5」の上位と位置づけられている。
ポイントは下にまとめた写真を見てもらったほうが分かりやすいと思うが,電源ユニットを底面に配置することで電源ユニットにケース内の熱を処理させないようにして(電源ユニットが内蔵する可変速ファンの回転数を下げて)いたり,ケース天板部に120mmあるいは140mm角ファンを2基,底面と側面に1基ずつ設置できることで,冷却能力と静粛性の向上が図られていたりするのが最大の特徴だ。 同社のプロダクトマネージャーで,CM 690の担当でもあるEric Chen(エリック・チェン)氏いわく,「G80(※GeForce 8800シリーズ)を搭載して運用したときに,一般的なミドルタワーケースと比べてGPU温度は20℃低くなる」。純粋な「Centurion 5の上位モデル」として利用できるだけではなく,ゲーム用途を十分に考慮した設計になっているとのことだ。
CM 690を横から見たところ(左上)。電源ユニットをケース底面に配置し,底面から吸気するデザインになっている(右上)。天板部と側板部のファンスペースも広く取られており,「大口径のファンを低回転で動作させる」ことに比重が置かれているのが分かるだろう(下段)。ケース前面と背面にも120mm角ファン用スペースが設けられている
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3.5インチシャドウベイはHDD 5台分。プラスチック製のマウンタは「日本に観光で来たとき,とある橋を見て思いついた」(Chen氏),柔らかな“スイッチ”を軽くつまむと引き出せる。ちなみに5インチベイ×5もスクリューレス仕様だ
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価格は未定ながら,日本では2007年9月に発売予定とのこと。Centurion 5をベースに,より冷却能力が高められた点,とくにグラフィックスカードやマザーボードの電源周りへの配慮が見られるあたりはポイントが高い。9月以降にPCを新調する予定のある自作派ゲーマーなら,憶えておいて損はないだろう。
なお会場ではこのほか,COMPUTEX TAIPEI 2007のレポートで紹介した「COSMOS」が,「COSMOS 1000」に名を変えて展示されていたり,Leadtek ResearchにOEM供給している水冷ユニット「Hydra 8800」のデモなどが行われていた。これらについても以下のとおり,簡単に紹介しておきたい。(佐々山薫郁)
COSMOS改めCOSMOS 1000。2007年8月の国内発売に向けて量産が始まっているとのことで,実際,展示されていたのは量産品だった。「Stacker 831より2000円くらい安価になる」(クーラーマスター)ので,型番は700番台でもいいような気がするが,どうもAntecの「Nine Hundred」より上というメッセージのようだ
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Leadtek Research製の水冷GeForce 8800 Ultraカード「WinFast PX8800 Ultra Leviathan」のデモも行われていた。ケース内に置かれることとなるラジエータ部が大きいため,それこそ「風神匠」などの大型CPUクーラーを利用できなくなるのはちょっと残念だ。「Hydra 8800」の単体販売は2007年9月ごろが予定されている
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