コムシードは,7月20日に行われた取締役会において,エンターテインメントに関連したコミュニティビジネスを行う子会社「セカンドファクトリー」の設立を決議したことを明らかにした。
コムシードの100%子会社となるセカンドファクトリーは,これまでコムシードが展開しているモバイルサイト/オンラインゲームを含むコンテンツ提供事業に加え,新たにオンライン/オフラインを問わないエンターテインメント・コミュニティビジネスを行うための新会社。コムシードが展開するコンテンツ関連に限らず,ゲームやキャラクターなど,さまざまな形のエンターテインメントコンテンツのファン層を対象とし,「コミュニケーションの機会」や「ツール類の提供」,「個人では実現し得なかった企画の補助」などを行っていくという。
セカンドファクトリーの代表には,RAG-FES事務局代表として知られる,前川浩史氏が選任されており,主な事業内容にはメディア事業/カフェ事業/企画商品事業などが挙げられている。 また今後の予定として,2007年秋に,東京秋葉原にオフラインでのコミュニティ拠点を設け,さまざまなコミュニティからの情報発信/企画実現/ファン同士の交流をサポートしていくという。
「ラグナロク オンライン」の大規模なファンイベント「RAG-FES」で,2万人規模のイベントを運営した実績を持つ前川氏が代表であること,またオンライン/オフライン上にコミュニティの拠点を設け,さまざまイベントを企画していくという事業内容などを踏まえると,セカンドファクトリーの目指すビジネスの形が,おぼろげながらに浮かび上がってくる。 現段階では,同社の具体的な活動内容が明らかにされていないが,少なくとも今秋には,秋葉原に「オフラインの拠点」が設けられるとのことなので,そう遠くない未来に,セカンドファクトリーの正体が明らかになるだろう。 前川氏を代表とするセカンドファクトリーは,一体どのようなコミュニティビジネスを展開していくのか。そしてそのアクションは,オンラインゲーム業界やコミュニティビジネス市場にどのような影響を与えるのか。2007年7月に設立手続きが完了した,コムシードのもう一つの100%子会社「サイカンゲームズ」(関連記事は「こちら」)の動きと併せて,今後の動向に注目していきたい。(大路政志)
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