[E3 2007#37]64人の対戦が醍醐味の「Frontlines:Fuel of War」がプレイアブルで出展
リリースを2008年1月に延期することが発表されたばかりの,THQのFPS「Frontlines: Fuel of War」。同社のプライベートミーティング・ルーム,及びメイン展示場となっていたBarker Hangarの双方で展示されており,先の記事でも触れたように,THQのプレスカンファレンスでは今後期待されるラインナップのトップバッターとして紹介されている。「S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky」の実質的なお披露目がなかった同社のFPSジャンルを,随分と盛り上げていた。
Frontlinesは,原油や水の枯渇した20年後の地球を舞台に,Western CoalitionとRed Star Allianceの二つのスーパーパワーが激突するというもの。広大な戦場でのさまざまな乗り物を使ったゲームプレイは,「Battlefield」に非常に似ている。しかし,本作の特徴はWestern Coalition側でのシングルプレイヤーキャンペーンが楽しめることで,今回はその一部が公開されたのである。 シングルプレイヤーモードでもマップは相当広いが,サブミッションをクリアしていくことで行動範囲を拡大させていくという趣向のようだ。サブミッションは,指定された場所にいる敵を殲滅させるConquer All,指定されたオブジェクトを破壊するDestroy,そしてコンピュータ・ターミナルやオイル供給所,ブリーフケースなどを制圧/入手するCaptureの3タイプに分かれており,かなりサクサクと進んでいくような感じだ。
マルチプレイモードのアクションは,シングルプレイモードと大枠は同じようだが,アサルト兵やマシンガンナー,スナイパーなどの兵科が対戦用に用意されている。さらに,ここにもう一つ「ロール」(Role/役目)という資質が存在し,プレイヤーはそれぞれ特殊な攻撃法を利用可能だ。このロールには,リモートコントロール式の小型兵器を利用できるDrone Techや,爆撃機などの要請ができるAir Supportといったものがあった。 興味深いのが(これもBattlefield 2142に同じようなのがあったが),Drone Techのリモコン式小型兵器だ。マシンガンを搭載した小さなタンクのような形状のドローンや,ロケット砲を搭載したヘリコプターがあり,プレイヤーキャラは安全な場所にいながら,これらを敵陣へと突入させられる。ミニヘリコプターは,多くの敵が立てこもる敵の要塞内部に潜入してスナイパーや砲兵などを次々と始末するといった,自身が乗り込むには危険な状態で活躍しそう。「クイィーン」というモーター音の大きさは気になるが,敵にしてみれば決して耳には入れたくない音だろう。
Frontlineのマルチプレイモードは,最大64人対戦をサポート。PC版との互換性はないものの,Xbox 360版でも最大32人対戦をサポートし,現世代では最大人数での対戦が楽しめるFPSとなるようだ。 Battlefieldシリーズと同様,設定やゲームプレイの面で,リアリティよりもゲームとしての面白さを優先しているようだ。ロールで得られる特殊兵器の数々が,ゲームのバランスを崩してしまうのではないかという懸念はあるが,Frontlineには,スポーツ系FPSとして大きな人気を獲得できる可能性が十分にある。(ライター:奥谷海人)
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Frontlines: Fuel of War |
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