内蔵の冷却ファンで手を冷やすゲームパッド「ChillStream for PC」
ChillStream。一部で並行輸入版が流通していたが,ついに国内販売されることとなった
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Logitechの日本法人であるロジクールは,ゲーム中に熱くなった手を冷やすための冷却機構「ChillStream Technology」を搭載したUSBゲームパッド「Logicool ChillStream for PC」(以下 ChillStream)を発表した。対応OSはWindows XP/Vista。直販サイト「ロジクールストア」での価格は4480円(税込)とされ,2007年7月27日から,同サイトおよび全国の量販店などで販売が始まる予定だ。
ゲームパッドでゲームを遊んでいて,手が汗をかいて滑りやすくなった経験のある人は少なくないだろう。ChillStream Technologyでは,40mm角相当のファンを内蔵しており,コントローラのグリップ近くに設けられた3か所の送風口から風を送出。グリップを握る左右4本の指と手のひら,親指の付け根部分を冷却することで,滑り止めの効果をもたらすというわけである。 ChillStream本体には,風量を「OFF」「LOW」「HIGH」で切り替えるボタンスイッチが用意されており,「HIGH」設定時の風量は最大で毎分96リットル。PC業界でよく利用されるCFM(Cubic Feet per Minute,立方フィート毎分)換算すると約3.39CFMで,一般的なPC用ケースファンからすると圧倒的に低いため,ファンの音はほとんど気にならないレベルに留まると思われる。
本体背面(左)と側面(右)。送風口の場所に注目してほしい。ちなみに本体サイズは140(W)×100(D)×70(H)mmで重量は200g。ケーブル長は2mだ。グリップ部はラバーコーティングされている
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ボタン配置は「Microsoft Xbox 360 Controller for Windows」とよく似ており,同製品を丸くしたような印象。むしろボタン配置以外はXbox純正コントローラに近いかもしれない。ChillStream Technologyを採用したゲームパッドとしては,すでにロジクールからPlayStation 3用モデル「Logitech ChillStream」が投入されているが,横長で,どことなく純正コントローラに近いイメージだったPlayStation 3用モデルとは,かなり違った雰囲気だ。 このほか特徴としては,転送速度12MbpsのUSB 1.1 Full Speedモードに対応しており,一般的なゲームパッドよりも入力遅延が少ない点が挙げられている。
ちなみに,ファンを内蔵して手を冷やすというアイデアのゲームパッドというと,2005年にNYKO Technologiesが「AIR FLO EX for PC/MAC」という製品を投入していたことが思い出されるが,同製品とChillStreamの関係は分からない(2007年7月時点でAIR FLO EX for PC/MACは製造終了しており,NYKO Technologiesのサイトにも情報はない)。 まあ,とにもかくにも,これから冷却ファン内蔵のPC用ゲームパッドを探すとなると,選択肢はChillStreamになるはず。パッドを使うゲームでつい熱くなりがちな人は,発売日を待って,店頭で試してみてはどうだろうか。(佐々山薫郁)
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