ハードなSF MMORPG「Anarchy Online」で有料アイテムの販売がスタート
ノルウェーに本拠を置くパブリッシャ/デベロッパのFuncomは,アメリカ時間の6月27日,サービス中のMMORPG「Anarchy Online」で有料アイテムの販売を開始すると発表した。
Anarchy Onlineは,2001年6月に正式サービスが開始された古参MMORPGだ。「Ultima Online」など,最初期のMMORPGの影響を受け,「剣と魔法の世界」をもっぱらテーマとしてきたMMORPGジャンルに初めてハードなSF設定を持ち込み,ギルド同士の戦いをメインとしたシステムや,美しくも不気味なグラフィックスなどが評判になった。一時,日本でも軽いブームになったが,現在も欧米を中心に多くのプレイヤーが遊んでおり,評価も高い。 これまで4種類の拡張パックが発売されているが,2004年12月からはダウンロードとプレイが完全無料になり,昨年(2006年)10月からは最初の拡張パックである「The Notum Wars」もフリーで提供されている。 これまでFuncomは,ゲーム内広告(厳密には掲示板だが)と3種類の拡張パックの販売および,拡張パック利用者への月額課金で利益を上げていたが,ここで新たに有料アイテム販売というビジネスモデルを採用したわけだ。この背後には,この秋のローンチが予定されている「Age of Conan: Hyborian Adventures」や,つい最近発表された「The Secret World」,さらには「Dreamfall: The Longest Journey」のエピソディック形式での販売といったビッグプロジェクトが続く同社には,Anarchy Onlineの拡張パックにこれ以上のリソースを割り振るゆとりがないという事情があるのだろう,というのは推測しすぎ?
いずれにしろ,最初に販売されるのは「Jetbikes」と「Hover board」という2種類の乗り物で,これにより広い惑星を自由に行き来できるとのこと。今後はscout-mechと呼ばれる二足歩行メカや,豪華なアパート,ペット,各種衣装などの販売が予定されている。ただし,戦闘がメインとなるだけにゲームバランスの調整には細心の注意を払っていくとのことだ。購入はポイントを使って行われるが,価格や時期など詳しいことは公式サイトをチェックしてほしい。(松本隆一)
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Anarchy Online |
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■価格:14.95ドル/30日 2007年まで無料 |
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