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ゲーム市場,2011年には490億ドル規模に
2007/06/27 15:18
 PricewaterhouseCoopersは,エンターテイメントとメディア産業に関する分析と予測をまとめた「PricewaterhouseCoopers Global Entertainment and Media Outlook 2007-2011」を発表した。この報告書は,各地域(アメリカ,カナダ,欧州,中東,アフリカ,ラテンアメリカ,アジア太平洋)の映画,テレビ,インターネット,音楽,ゲームといった分野の支出実績/予測,市場成長率などがまとめられたものだ。

 この中で,2006年のゲーム市場は,次世代機用ゲームソフトの売り上げに牽引され,支出額が14.3%増えたと報告されている。また,次世代機は,インターネットへの接続環境を持っていることから,オンラインゲームへの需要が高まるとし,年平均成長率は9.1%,2006年に320億ドルだった支出額が,2011年に490億ドルになるとと予測している。

 さらに,この報告書でまとめられた分野の中では,インターネット,テレビ,ゲームが最も伸びるとされ,ブラジル,ロシア,インド,中国の4か国が,この成長を牽引すると報告されている。4か国ともに人口が多い国で,合計すると世界人口の約45%を占める。このまま経済成長が続けば,2039年までにアメリカ,日本,ドイツ,イギリス,フランス,イタリアのGDPを上回ると,Goldman Sachsの「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」で報告されており,ゲームマーケットの中心も北米から徐々に別の地域へシフトしていきそうだ。

 PricewaterhouseCoopersは,148か国に14万人の人材を擁する世界最大級の会計事務所。Deloitte Touche Tohmatsu,Ernst & Young,KPMGらと合わせて,“Big4”と呼ばれており,世界中の主な企業のほぼすべてが,この4社の顧客である。ここで挙げられた数字は,過去の実績に基づいた予測に過ぎないが,主要な企業のお金の流れを把握している同社だけに確度は高そうだ。(noguchi)


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http://www.4gamer.net/news/history/2007.06/20070627151807detail.html