Turbo Module
|
スイスのArctic Coolingは,同社製のファンレスGPUクーラー「Accelero S1」「Accelero S2」専用となる追加2連ファンモジュール「Turbo Module」を発表した。
Accelero S1/S2は,国内でも2007年5月に発売された,ヒートパイプと放熱フィンにより冷却するパッシブタイプの2スロット仕様クーラー。S1はGeForce 7およびATI Radeon X1000シリーズのハイエンドGPUに対応し,S2はGeForce 4〜7,ATI Radeon 9000〜X1000世代のミドルレンジ以下をサポートする,いずれもコストパフォーマンスの高さがウリのシリーズだ。
Accelero S1への取り付けイメージ。電源コネクタは3ピンになっている
|
Turbo Moduleは,これらAccelero S1/S2のフィンに,付属のクリップで取り付けることが想定された“剥き出し”のファンからなる製品である。ファンのサイズは80mm角相当で,回転数は1500rpm,風量は42CFM。GPUだけでなく,グラフィックスカード上のメモリチップや電源モジュールの冷却にも有効という。Arctic Coolingは公称騒音レベルを明記していないが,周波数1kHz,40dBの音の大きさを1として,それより何倍大きな音に感じられるかを示すSone(ソーン)を使って0.1 Soneと謳っており,動作音の静かさにはかなりの自信があるものと思われる。
Arctic Coolingによる想定売価は11.9ドル。Accelero S1/S2は,国内だとザワードというメーカー兼商社が扱っているので,Turbo Moduleもそう遠くない将来,同社扱いの製品として(おそらく1000円台の価格で)店頭に並ぶのではなかろうか。Accelero S1/S2のユーザーで,冷却能力が少々不安という人は,Turbo Moduleの存在を記憶に留めておくといいだろう。(佐々山薫郁)
Arctic Coolingによるデータシート
|
|
|
|