連日更新でGF8600/8500にも対応。Vista用β「ForceWare 158.43」
「nZone」で,複数のバグを修正した「GeForce 8800」シリーズ専用のWindows Vista対応βドライバが公開されてからわずか1日。NVIDIAは,「GeForce 8600/8500」(並びにOEM向けとなる「GeForce 8400/8300」)サポートが追加され,現行GeForce 8ファミリーすべてをカバーすることになる公式β版「ForceWare 158.43 Beta」を公開した。2007年5月16日0:10PM時点では,32/64bit版Windows Vistaに対応した英語版パッケージのみが,以下のリンク先から入手可能だ。
→32bit版Windows Vista用 →64bit版Windows Vista用 (※GeForce 7以前はサポートされていません)
なお,ForceWare 158.43 Betaでは,このほか日本時間5月15日に公開された「ForceWare 158.42 Beta」の修正内容を引き継ぎつつ,以下に挙げたとおり,さらにいくつのかの問題点が修正されている。
●ForceWare 158.43 Betaで解決した問題(32bit版Windows Vista)- GeForce 8600搭載環境で,「PowerDVD」からVC1フォーマットのビデオファイルを再生すると,ビデオの最下部にブロックノイズが表示される問題
- 「GeForce 8600 GTS/GT」搭載環境で,ビデオを再生しながら,接続先のディスプレイをアナログテレビからそれ以外に変更すると,システムがハングアップする問題
- GeForce 8600,あるいはGeForce 7ファミリーのGPUを搭載した環境で,AVC-HD形式のDVビデオを再生すると,色がおかしくなる問題
- GeForce 8600搭載環境で,ドライバをアンインストールすると,多くのレジストリ設定が完全な状態で残ってしまう問題
- GeForce 8500/8400/8300搭載環境でDVI接続のディスプレイを利用しているとき,解像度を1024×768ドットに変更すると,画面全体がセンタリングされて表示される問題
- GeForce 8500/8400/8300のNVIDIA SLI(以下SLI)構成時に「Serious Sam II」をプレイすると,数秒に1回のペースで画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 8600/8500/8400/8300のSLI構成時に,ディスプレイ解像度2560×1600ドットにし,NVIDIAコントロールパネルから4xアンチエイリアシング設定を行って「EverQuest II」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
- ブリッジコネクタを利用しないで構成したGeForce 8600/8500/8400/8300のSLI環境で,ゲーム側の解像度設定を1600×1200ドットに指定して「Tom Clancy's Splinter Cell: Double Agent」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 8500/8400/8300のSLI構成時に,ドライバをインストールしてシステムを再起動すると,画面に何も表示されなくなったり,ブルースクリーンになったり,マウスカーソルだけが表示されたりする問題
●ForceWare 158.43 Betaで解決した問題(64bit版Windows Vista)- GeForce 8500/8400/8300のSLI構成時に,ドライバをインストールしてシステムを再起動すると,画面に何も表示されなくなったり,ブルースクリーンになったり,マウスカーソルだけが表示されたりする問題
全体として,ゲーム周りでクリティカルな問題の修正はないように見えるが,ゲーム以外ではかなり大きな問題が潰されている印象。未だ懸案となっているNVIDIAコントロールパネルの使い勝手に対するメスがあまり入っていないのは気になるところだが,それはそれとして,GeForce 8ファミリーのGPUをWindows Vista環境で使っているなら,β版かつ(現時点では)英語パッケージのみとなるが,導入しておいたほうがいいかもしれない。 ただし,ドライバの導入作業は自己責任となるので,この点だけはくれぐれもお忘れなく。(佐々山薫郁)
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