Sony Online Entertainmentの新しい開発チーム,SOE Taiwanがすべてを開発する初めてのタイトルが,この「Kung Fu Hustle」。1980年代の名作「ダブルドラゴン」を思わせる軽快なノリで,SOEのアジア市場浸透を図りたいところだ。 「Kung Fu Hustle」は,2004年に公開された武侠コメディ映画「功夫/カンフーハッスル」をベースにしたもので,ワイヤーアクションやコンピュータグラフィックスを駆使したあり得ないアクションが世界各国で人気を呼んだ。「少林サッカー」でもおなじみの香港アクション映画界のエース,周星馳(チャウ・シンチー)が監督/製作/脚本/主演をこなした作品で,日本ではソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが配給を行っている。
ゲーム版「Kung Fu Hustle」については,今回はデモムービーが流されるのみで詳しい話を聞くことはできなかったものの,現在のところ中国語圏のみを中心にした展開が計画されている模様。 数回分の基本料金が無料というカジュアル向けのオンライン専用アクションゲームで,ある程度のプレミアム料金を支払うことで,ユニークな外見のキャラクターや特殊なアイテムといった特典付きのサービスを受けられる予定になっている。 今のところ,こういったアクションゲームはStation.comのラインナップにもなく,人気が出れば,将来アメリカ市場へ投入される可能性は十分にある。 ゲームにはストーリーモードとVSモードが用意されており,ストーリーモードでは迫り来る敵をカンフーで倒しながら画面を左から右へと移動していくという,まさにダブルドラゴンのようなプレイを,また,VSモードでは二人のプレイヤーが対戦する格闘ゲーム風のプレイを楽しめる。得意のコンボ技を使ってトーナメントを勝ち抜いていく,というような展開も予想されるところだ。 あいにくプレス向け資料が用意されておらず,そのため発売予定日などは詳しく分からないものの,アジア市場におけるSOEの本格的展開の一翼を担う作品として考えられているのは間違いない。(ライター:奥谷海人)
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