2007年5月9日,4Gamerは一通のメールを受け取った。テキストはなく,添付されていたのは下に掲載した一枚の画像だけ。古びた紙になにやら詩らしきものが書かれ,その周りには意味不明の文章が書かれているという,はっきり言ってなにがなんだか分からないものだ。普通,こうしたメールは自動的に無視され,何事もなかったような平凡な日常が続くわけだが,ちょっと興味がわいたので,あちこちに連絡を取ったり,ネットで調べたりしてみたのだ。いや,ヒマでしょうがなかったというわけではないですよ。ホント。 その結果,どうやらこの画像(とそこに書かれた詩)は,ある,よく知られたゲームデベロッパが次回作についてのアナウンスをこうした謎かけで発表したものだということが分かったのだ。そして,この謎を解いた人はネットを通じてその新作の情報(タイトルや内容など)にたどり着くことができるらしい……。うーむ,手の込んだことを。 このメールが届いたメディアは日本では4Gamerだけらしく,世界的にもごく限られている雰囲気。だとすると,これはこのまま秘密にしておいたほうがいいのかな,とも思ったのだが,ここに一つ大きな問題があった。要するに,我々にはこの暗号がまったく解けなかったのである。自慢するようなこっちゃないが,ああでもない,こうでもないと挑むこと数時間。完全にお手上げ状態なのである。 というわけで,ここにその画像を公開し,読者にそれを解読してもらおうということになった。
詩の中身は以下の通り。訳をつけるような類のものではないが,簡単な訳文を付けた。ただし,私の選んだ訳語が適切ではない可能性もあるので,気になる人は大きめの辞書をひいたほうがいいだろう。
A GRIM, ODD, ARCANE SKY(厳めしく,風変わりで,神秘的な空) ANY GOD, I MARK SACRED(私が神聖な印をつける,いく人かの神) A MASKED CRY ADORING(くぐもった叫びの祈り) A DREAMY, SICK DRAGON(おぼろげな病んだ竜)
さて,この詩が手がかりであることは間違いなく,また,どうやらこの地上のどこかにある4か所のサイトを指しているらしいことまでは分かっているが,そこから先はまったく謎。暗号解読に自信があるという人はぜひ挑戦してほしい。で,もし首尾よく謎がとけたら,こっそり私に教えてくれてもかまいません。(松本隆一)
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