Canvasは,将棋とミステリーアドベンチャーを組み合わせた「記憶の中の3三角成り」を,5月18日に発売すると発表した。対応OSはWindows 2000/XPで,価格は2940円(税込)。 世の中の多くの将棋ソフトは,まぁ当然,将棋部分のみにスポットを当てているが(だから“将棋ソフト”なわけだ),本作ではなんと,アドベンチャーゲーム仕立てのストーリーパートの合間に,将棋の対局パートが盛り込まれた,奇想天外な内容となっている。
元将棋棋士という設定の主人公“直樹”は,妹の女流名人戦を明後日に控えたある日,突如として記憶を失ってしまう。そして,将棋を指すことで再び記憶を取り戻していく……というストーリー展開となっている。このストーリーの合間に,将棋対局が随時盛り込まれるというわけだ。ちなみに,対局シーンではキャラクターが3Dで描画されており,将棋ソフトではなかなか珍しい演出といえるだろう。
もっとも,ただ単にユニークなだけでなく,“将棋ソフト”としてのポイントもきっちり押さえられている。例えば対局する相手は,最初は「9枚落ち」(=手駒が王,金×1枚,歩×9枚しかない状態)から,次第に強くなっていく。加えて対局中のヒント機能や,対局後の感想戦機能なども実装されている。主人公が棋士としての記憶を取り戻していくのと並行して,プレイヤーの将棋の実力もステップアップできる作りになっているのだ。 ストーリーにのめりこめばもっと先を見たくなるわけで,アドベンチャー+将棋というのは,意外と(と言っては失礼かもしれないが)理にかなった組み合わせなのかも……?
なお,将棋+アドベンチャーと言われても,正直どんなゲームなのかよく分からない,といった人もいるだろう。本作の公式サイトでは体験版が公開されているので,この一風かわったタイトルが気になった人や,対戦できるかもしれない(というか,個人的には対戦したい)妹が気がかりで仕方ない人は,とりあえずダウンロードして先のストーリーを想像してみてはどうだろうか。(川崎政一郎)
### 以下,リリースより ###
世界初1:「ミステリー」+「将棋」+「学習」 本製品は元将棋棋士の主人公がある日事件に巻き込まれて記憶喪失になり将棋を指すことで再び「失われた記憶の断片」を取り戻し事件の真相に迫るという「記憶喪失ミステリー」です。物語を通して実際に将棋を基礎から学習することができる異色の「将棋学習ゲーム」となっています。
世界初2:3Dキャラクターとのリアルな将棋対戦 「将棋対局」では、よくある「2D盤」以外に将棋ゲームでは世界初の「3Dキャラクター」と実際に対戦することができます。対局中対戦相手は思考に更ける場面も・・・
このように本ゲームは「楽しみながら何時の間にか将棋が強くなっている」というコンセプトの元、今までの「対局だけの将棋ソフト」や「詰将棋を解く問題集ソフト」とは大きく異なった「シリアスゲーム」の考えをベースにした将棋学習型ADVゲームになっています。
製品名 記憶の中の3三角成り 機種 Windows 2000 / XP (DirectX8.0以上が快適に動作する環境) 発売時期・価格 2007年5月18日 / (税込)2,940円 自社HP http://canvas-soft.jp/ 体験版DLサイト http://canvas-soft.jp/game_33_test.htm
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