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NVIDIA，「Release 150」世代のWinXP＆Vista対応ForceWareを公開
「GeForce 8600」「GeForce 8500」の発表に合わせる形で，NVIDIAは「Release 150」世代のForceWareを公開した。従来の「Release 100」と比べ，リリースナンバーからしてジャンプアップとなる最新ドライバは，日本時間2007年4月18日時点において，下に挙げたバージョンが新たに入手可能となっている。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので，すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
●Windows XP用
ForceWare 158.19（GeForce 8800/8600/8500専用）
●32bit版Windows Vista用
ForceWare 158.18（GeForce 8/7/6ファミリーに対応）
●64bit版Windows Vista用
ForceWare 158.18（GeForce 8/7/6ファミリーに対応）
Release 150世代では，GeForce 8600/8500（並びに，OEMとなるPCメーカーにのみ出荷される「GeForce 8400」「GeForce 8300」）に正式対応したほか，数多くのバグや制限が解消したとのことだ。
4月18日0:00PM時点ではForceWare 158.19のリリースノートが用意されていないため，バージョンが0.01異なる理由は分からない。ただ，NVIDIAは伝統的に，複数のOSに対応する場合でも，ForceWareのバージョンそのものは分けないので，「Windows XP」用のForceWare 158.19は，「Windows Vista」用となるForceWare 158.18の延長線上にある製品と見て，まず間違いないだろう。「GeForce 7」ファミリーへの対応をカットしただけかもしれない。
というわけで，以下はWindows Vista用となる，ForceWare 158.18で追加/修正された主なポイントをまとめてみた。
●ForceWare 158.18までに追加された新機能- DirectXアプリケーションにおけるV-Syncコントロール
- バージョン1.5とされる新しいNVIDIAコントロールパネル（※左ペインのメニューが変更されたほか，操作性の向上が図られたという）
●ForceWare 158.18までに解決した主な問題（32bit版Windows Vista）- 「GeForce 8800 GTX」搭載環境でドライバをアンインストールすると，ディスプレイが認識されなくことがある問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境でNVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシング設定を有効化すると，HDRレンダリングを有効にして「The Elder Scrolls IV: Oblivion」をプレイするときに，一部の画面表示がおかしくなる問題（※原文は「animation is visible through the trees」および「corruption on glowing weapons」。樹木の向こうにいるキャラクターの動きが見えてしまう問題や，武器が光るときにおかしな描画となってしまう問題と読み取れる）
- 「GeForce 8600」シリーズ搭載環境で，NVIDIAコントロールパネルから「拡張されたアプリケーション設定」（Enhance the application setting）を選択したうえでアンチエイリアシング設定を8x以上に設定すると，「Lineage II」でアンチエイリアシングが有効にならない問題
- GeForce 8800 GTXあるいはGeForce 8600のNVIDIA SLI（以下SLI）構成で「3DMark05」「3DMark06」を標準設定で実行すると，画面がブラックアウトしてハングアップする問題
- 「GeForce 6100/6150」シリーズ搭載環境で，チップセットに付属する「NVIDIA MediaShield」ソフトウェアがインストールされているとき，NVIDIAコントロールパネルから「Storage」ページを開こうとすると，NVIDIAコントロールパネルがクラッシュする問題
- グラフィックスカードの導入後，初めてドライバをインストールした直後にシステムを再起動すると，画面がブラックアウトしてしまう問題
- Release 100世代ドライバがインストールされている環境で「The Sims 2」をプレイすると，ゲーム側のアンチエイリアシング設定（Smooth Edges）を有効にできなかった問題
- Release 100世代ドライバがインストールされている環境で「Warhammer 40,000: Dawn of War」を実行できなかった問題
- NVIDIAコントロールパネルにおける3D設定の変更内容のうち，一部が正常に反映されなかった問題
- 「Display driver has stopped responding」というエラーメッセージが連続して発生し，そのうちブルースクリーンになってクラッシュしてしまう問題
- ゲーム側にHDRレンダリングの設定を持つゲームタイトル（The Elder Scrolls IV: Oblivionや「Tom Clancy's Rainbow Six Vegas」など）で，HDRレンダリングを有効にすると，NVIDIAコントロールパネルから行ったアンチエイリアシング設定が有効にならない問題
- 特定の環境において，3Dアプリケーションの実行後，ドライバの反応が止まってしまう問題（※詳細不明。原文は「The driver stops responding after running 3D applications for an extended period of time.」だが……）
- 複数のアプリケーションにおいて，実行時，画面に色の着いた線（たいていは黒）が表示されてしまう問題
- 「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter」を一度終了させて再び実行すると，ゲームがハングアップする問題
- 「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」で，画面表示がおかしくなる問題
- 「Dark Messiah of Might and Magic」を起動できない問題
- GeForce 8800 GTXあるいは「GeForce 7900 GTX」搭載環境で，アンチエイリアシングと異方性フィルタリング設定を高め，さらに高解像度でDirect3Dタイトルをプレイしようとすると，画面がブラックアウトする問題
- 「GeForce 8800」シリーズ搭載環境で，「Windows Vista Ultimate」の特典「Ultimate Extras」に付属するゲーム「Texas Hold'em」をプレイすると，画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で「Far Cry」をプレイすると，Windows XPをインストールしたPCでプレイするときと比べてパフォーマンスが低下する問題
- GeForce 8800シリーズ搭載環境で「Star Wars: Republic Commando」を実行して新規にゲームを開始すると，ゲームがクラッシュする問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で「Half-Life 2」をプレイすると，フォグの表示がおかしくなる問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で「Serious Sam 2」をプレイすると，起動後5〜10分程度でゲームがクラッシュする問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で，ディスプレイ解像度を2560×1600に，アンチエイリアシング設定を4xに指定して「Call of Duty 2」あるいは「Black and White」をプレイすると，画面に何も表示されなくなる問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で「Tom Clancy's Splinter Cell: Double Agent」をプレイすると，画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 8800 GTX搭載環境で「Black and White 2」をプレイすると，画面を最大限ズームアップしたときに虫の表示がおかしくなる問題
- GeForce 7搭載環境でSerious Sam 2をプレイすると，キャラクターが動くたびに画面表示がおかしくなる問題
- 「GeForce 7950 GX2」搭載環境で「Tiger Woods PGA TOUR 06」をプレイすると，ゲームがクラッシュする問題
- 「GeForce 7900 GT」搭載環境で，ディスプレイ解像度を1600×1200ドットに設定してTom Clancy's Rainbow Six Vegasをプレイすると，赤や緑，青の星状ノイズが表示される問題
- 「GeForce 7900」シリーズ搭載環境で「Vanguard: Saga of Heroes」をプレイすると，一部のポリゴンが欠落する問題
- GeForce 7900 GTX搭載環境で「Sims Life Stories」をプレイして，ディスプレイ設定を変更すると，サウンド出力がおかしくなる問題
- GeForce 7900 GTX搭載環境でSerious Sam 2をプレイすると，ゲームの一時停止時に画面表示がおかしくなる問題
- 「GeForce 7600 GS」搭載環境で，Tom Clancy's Splinter Cell: Double Agentをプレイし，ゲーム側からアンチエリアシング設定を変更すると，ドライバの反応が停止する問題
- GeForce 7600 GS搭載環境で，描画設定をとくに変更せずデモ版「Gothic 3」をプレイすると画面表示がおかしくなったり，NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシング設定を行うとゲームがクラッシュしたりする問題
- 「GeForce 7300 GT」搭載環境でディスプレイ設定を変更するとNVIDIAコントロールパネルがクラッシュする問題
- GeForce 7300 GT搭載環境で，V-Syncを有効にしてSerious Sam 2をプレイすると，画面表示がおかしくなる問題
- 「GeForce 7300 GS」搭載環境で，「ポストプロセッシング」を有効にすると「Company of Heroes」が起動しない問題
- GeForce 7300 GS搭載環境で，ゲーム側のアンチエイリアシング設定を有効化すると，画面表示がおかしくなる問題
●ForceWare 158.18までに解決した主な問題（64bit版Windows Vista）- Aeroを有効にしたデュアルディスプレイ環境で，デスクトップが反応しなくなる問題
- 「Windows Experience Index」ツールのスコアをリフレッシュしようとすると，同アプリケーションがクラッシュする問題
- GeForce 8800シリーズ搭載環境で，「Windows Vista Ultimate」の特典「Ultimate Extras」に付属するゲーム「Texas Hold'em」をプレイすると，画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 7950 GX2搭載環境でSLIを有効化するとブルースクリーンになってクラッシュしてしまう問題
……非常に多くのバグフィックスがあるということが分かってもらえたと思うが，実はこれでも，英文リリースノート（※クリックするとpdfファイルのダウンロードが始まります）に書かれている修正内容全体の半分すら紹介しきれていない。このほかにも，GeForce 6ファミリーでの問題や，SLI動作時の問題，あるいはビデオ再生に関係した問題が，少なくとも数十個という単位で修正されており，Windows Vistaユーザーであれば，アップデートしない手はないだろう。
Windows XPでGeForce 8ファミリーを使っている人は，具体的なアップデート情報がなく，不安に思うかもしれない。しかし，2007年4月18日のレビュー記事で紹介しているように，Release 150では確かにパフォーマンスが上がり，同時に問題も修正されているわけで，価値はあるはずだ。
例によって，ドライバのアップデートは自己責任となるので，その点だけはご注意を。（佐々山薫郁）
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