Microsoftは,DirectX Runtimeの2007年4月版を公開した。対応OSは「Windows 2000」および32/64bit版「Windows XP」「Windows Vista」など。2007年4月9日11:00AM現在,4Gamerではフルバージョンの存在を確認し,最新ドライバページからのリンク先を更新してある。すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
さて,毎度毎度同じような説明で恐縮だが,DirectX Runtimeとは,“最新版DirectX”のことである。DirectXはゲーム(など)の開発環境なので,何か問題があってそれに対処したり,新しいハードウェアに対応したりといった理由で,開発者向けのバージョンは適宜更新されている。 例えばDirectX 9の場合,形式上の最新版はWindows XPが標準搭載するDirectX 9.0c。しかし,実際には「9.0c」というバージョン表記のまま,(上記のような理由により)細かくアップデートされているため,最新のDirectX対応ゲームタイトル,もっといえば,4Gamerで配布している体験版や,クライアントの入手方法がダウンロードのみに限られているオンラインゲームをプレイする場合は,ユーザー側のゲーム実行環境も,最新版にアップデートしておかねばならない。
では,どうするか。その答えとなるのがDirectX Runtimeだ。Runtimeとは,開発環境の一部をモジュール(≒まとめたファイル群)化したもののことで,DirectX Runtimeに関していうと,Microsoftによって2か月に一度のペースで更新されている。よって,これを導入しておけば,「DirectXがらみのエラーが生じて,ゲームの起動に失敗する」という問題は解決する理屈である。
その仕様上DirectX Runtimeは,いったんアップデートしたらアンインストールできないという制約がある。また,アップデート作業は自己責任となる。これらのポイントは要注意といえるものの,基本的にはダウンロードしたファイルを実行して適当な場所にファイルを展開。その後,展開したフォルダ内にある「DXSETUP.exe」を実行するだけなので,問題が起こることはまずないはずだ。PCゲームをプレイするなら,ぜひ導入しておきたい。(佐々山薫郁)
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