AMD,モバイル用途の統合型チップセット「AMD M690」を発表
米AMDは3月28日(現地時間),モバイル用途(ノートPC向け)のグラフィックス統合型チップセット「AMD M690」を発表(※リンク先は英文です)した。
AMD M690は,2月28日に発表されたデスクトップPC向けチップセット,AMD 690シリーズのノートPC版で,対応CPUがAthlon 64 X2からTurion 62 X2に変更されたバージョンと考えてもらえばいい。なお,AMD 690の仕様詳細は,2月28日の記事に詳しいので,そちらも併せてチェックしてほしい。 グラフィックス機能としては,ATI Radeon X1200シリーズ相当のGPUを統合しており,ATI Avivoテクノロジーに対応,HDMI(デジタルYCbCr&RGB出力)接続とDVI接続をサポートしている。 そして,ノートPC向けということで,AMD M690には省電力機能が実装されている。AMD M690とTurion 64 X2の組み合わせでは,従来チップセットより最大30分間バッテリー持続時間が延びるという。 AMD 690シリーズ同様,AMD M690もWindows Vista Premiumの基準をクリアしていることをウリにしており,現在,ASUSTeK Computer,HP,Fujitsu Siemens ComputingがAMD M690を採用したノートPCの準備段階にあるとのこと。
今回発表されたAMD M690は,AMD 690Gとほぼ同仕様であることから,そのグラフィックス性能はAMD 690Gと同程度であると思われる。デスクトップ向けのAMD 690Gのパフォーマンスは,4Gamerで性能検証を行っているが,“とりあえず3Dゲームが動く”最低レベルには達したという印象だ(このときはAthlon 64 X2 4800+を使ってやっと,ではあるが)。 ノートPC向けのグラフィックス機能統合型チップセットが,はたしてゲーマーに向いているか,という点では力不足の感は否めない。ただ,「内蔵グラフィックス機能がDirectX 9をサポートしておらず,ゲームを起動できない」という事態に陥らないこと,「Windows Vista Premium Ready PC」の基準を満たしているということの二つは,覚えておいてもいいだろう。(oNo)
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AMD 690 |
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(C)2007 Advanced Micro Devices, Inc. |
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