スクウェア・エニックスは,現在正式サービス中のMMORPG「ファイナルファンタジーXI」で,規約違反者への一斉対処を行った。今回は,6800アカウント以上の強制退会処分と,1100アカウント以上のアカウント一時停止処分,全ワールドで約134億ギルの凍結を行っている。内訳は以下のとおり。
・不正な方法でキャラクターを移動させていた 約1050件
・特定のエリアやノートリアスモンスターが出現する地点で、不正な方法により実際には不可能なタイミングでアビリティなどを使用していた 約500件
・不正な方法で自動的に特定の行動を繰り返していた 約2650件
・以前にRMTへの関与や不正行為により強制退会となった会員による再入会 約2500件
・RMTに関与していた 約1200件
先月までは強制退会処分となったアカウント数が減少傾向だったのに対し,今回は一転して増加していることが分かる。とくに顕著なのは,「不正な方法で自動的に特定の行動を繰り返していた」アカウントが前回の約4倍,「RMTに関与していた」アカウントが約5倍となっている点だ。 これは,単純に違反者が増加したということではなく,不正な方法でギルを“生産”する末端のアカウントへの対処に,いよいよ着手しはじめたことの現われだと見ることもできるだろう。その推測が正しければ,今回の強制退会処分数の増加は一時的なもので,今後は徐々に減少していくはずだ。同社の引き続いての対応に期待したい。(ginger)
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