[韓国ゲーム事情#673]Gravity,ドバイ支社の設立を準備中
Kimの韓国最新PCゲーム事情#673
Gravityが,ドバイ支社の設立を準備中(2007/3/8)
Text by Kim Dong Wook特派員
Gravityが,中東に支社を設立する準備を進めていることが明らかになった。中東への支社設立は,韓国のゲーム会社としては初の試みだ。 同社はすでに,アメリカ支社(ロサンゼルス),CIS支社(ロシアのモスクワ),EU支社(フランスのパリ)を設立済みで,中東支社は4番めとなる。設立場所は,急成長中の中東経済の中心都市であり,ITインフラも整備されている,アラブ首長国連邦のドバイだ。 3億人以上もの人口があるアラビア語圏が,オンラインゲーム輸出の重要な地域として期待されており,Gravityとしては,中東と北アフリカのオンラインゲーム市場を,先行して獲得したいとしている。 すでにGravityは,エジプト,サウジアラビア,イスラエルなど中東の12か国において,「Ragnarok Online」(邦題 ラグナロクオンライン)のサービス契約を締結済み。ドバイ進出が確定次第,素早くローカライズ作業を行い,本格的なオープンβテストを行う予定。
同社は「Ragnarok Online 2」(邦題 ラグナロクオンラインII。以下,RO2),「Requiem」「Pucca Online」といった,現在開発中のオンラインゲームを,積極的にグローバル展開していく意向を持っている。 RO2に関しては,日本や中国などアジア4か国/地域の現地パブリッシャと,合計5450万米ドルものライセンス契約を締結したというニュースをお伝えしたことがあるが,世界の主要な地域に支社を置くことで,こうした動きに拍車をかけようということなのだろう。
Gravityの柳日栄会長は,「中東を含め,勃興しつつある世界各地のオンラインゲーム市場において,初期市場を確保するのは非常に重要なことです。そのため,既存のパートナー各社との協力関係を強化するのと同時に,海外支社を設立することでGravityのパブリッシング能力を高めていきます。グローバル企業として売り上げを確保するのはもちろん,海外での認知度の拡大にも力を注いでいきます」とコメントしている。
なお,同社のPaik Seung Tack副社長に,RO2のスケジュールについて質問したところ,「具体的なことはまだ言えないが,近日中に次のβテストを行うはずです。また,菅野よう子氏(RO2の音楽を担当)に関係する,新しい発表をもうすぐ行う予定です。今年も去年と同じく,夏頃にGravity Festivalを開催するのですが,今回は全世界のパートナー会社を招いての,マーケティングカンファレンスも行います」と語ってくれた。
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ラグナロクオンライン2 -Episode:0 巡りあう大地- |
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■価格:1980円/30日間(税込),5310円/90日間(税込) |
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