タオ エンタープライズは,PC用の電源ユニットとして「TAO-1200WP10RZ」を発売した。 この製品は,従来の一般的な電源ユニットと同サイズで1200Wの高出力を実現したもの。高出力の電源ユニットでは,ユニット自体の奥行きが伸びているものが多く,ものによってはPCケースごと買い換えなければならないこともある。この製品は,高さ85mm,横幅150mm,奥行き175mmと,一般的なATX仕様のPCケースにそのまま収まる範囲にまとめられている。外見や特徴は,以前紹介した「TAO-1000WP10RZ」とまったく同一で,単純にパワーアップ版と考えてよい。もちろん,NVIDIA SLI認証とCrossFire認証を取得している。発売は2007年2月6日からで,価格は7万7800円前後。
これは,最上位のグラフィックスカードに匹敵する価格であり,現状でここまでの出力が必要なシステムが存在するのかは不明だが,AMDのQuad FXシステム(実質2台分のPCを1台にまとめたもの)における「GeForce 8800 GTX」のNVIDIA SLI動作や,今後予定されているクアッドコアCPUへの移行などを考えあわせると,これくらいの出力が必要な局面もあるのかもしれない。 ハイエンドゲーム環境では,電源ユニットは非常に重要であるが,一般的なシステムでは,現在ここまでのものは必要ない。スーパーハイエンドなゲーム環境を作りたい人,今後どんな電力食いパーツが来ても大丈夫な環境を作りたい人向けの製品といえるだろう。(aueki)
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