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米国eBay,ゲーム内通貨/アイテムなどの出品を停止
2007/01/31 18:51
 アメリカのオークションサイト最大手eBayで,ゲーム内通貨/アイテムの出品削除が行われ,各所で話題となっている。話題の中心となったのは,1月26日に情報投稿サイト「slashdot」に寄せられた「eBay Delisting All Auctions for Virtual Property」と題する記事だ。

 この記事の投稿者が行った取材によれば,eBayはゲーム内通貨,アイテム,アカウント,キャラクター,アバターコミュニティサイトのポイントも含め「virtual artifacts」の出品削除を開始しているという。
 eBayのスタンスを代弁してHani Durzy氏が説明したところによれば,これらを削除したのは「バーチャル資産をとりまく複雑さ」ゆえとのこと。氏はまた「マーケットプレイスの全般的な健全さのため」とも述べ,正確な時期こそ示さなかったものの,1か月ほど前に削除を開始したという。
 それに続けて氏は,こうした措置が新たなポリシーに基づいて行われたのではなく,既定のポリシーに従った結果だと指摘。そのポリシーとは,同サイトに掲げられている「policy on digitally delivered goods」で,そこには「seller must be the owner of the underlying intellectual property, or authorized to distribute it by the intellectual property owner」(出品者は,知的所有権の保有者であるか,もしくは知的所有権の保有者からその販売を公認された者でなくてはならない)と述べられている。

 事は結局のところ,eBayが考えるゲーム内アイテムの「所有権」とは知的所有権であるという,いたって堅実な見解に落ち着く。この考え方でいくならば,通常のゲームでは運営側がゲーム内アイテムの所有者であり,運営側から公認された者でない限り,ゲーム内アイテムの出品はできない,という結論になる。裏を返せば,ゲーム内アイテムがプレイヤーのものとして認められる作品であれば,eBayにも出品可能ということだ。

 ただ,話はそこで終わりではない。投稿者も述べているとおり,「eBayに出せないなら,RMTサイトに売るまでのこと」と考える人も出てくると思われるからだ。
 法理の面でも実態面でも,大いに議論の余地を残したまま実施されたように見える,今回の措置。世界のRMT市場はつながっているという認識を踏まえた場合,海の向こうのこの措置は,我々のゲームライフにどんな影響を与えることになるのだろうか?(Guevarista)


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http://www.4gamer.net/news/history/2007.01/20070131185122detail.html