[韓国ゲーム事情#656]宝島をモチーフとしたMMORPGが話題に
Kimの韓国最新PCゲーム事情#656
小説「宝島」をモチーフとするMMORPG「ブリストル探検隊」が話題に(2007/1/31)
Text by Kim Dong Wook特派員
韓国の新興ゲームデベロッパ/パブリッシャ Goorm Interactiveは,第一弾タイトルとなる「ブリストル探検隊」を発表し,ファンや業界関係者の注目を集めている。 本作は,ロバート・ルイス・スチーブンソンの冒険小説「宝島」をモチーフとするMMORPGで,Noah Systemが3年前から秘密裏に開発を進めていたプロジェクトだ。
本作でプレイヤーは探検隊のメンバーとなり,世界のどこかに隠された宝物を探し出すべく,幾多の冒険に挑む。「ノマリオ」と呼ばれる“魂のロボット”に乗り込み,恐ろしい海賊や,さまざまなモンスターが待ち構える未知の宝島を探索するのだ。 本作は,韓国のゲームファンの間で大きな話題を呼んでおり,1月26日にオープンしたティザーサイトには,1日に100万人以上が訪れているという。
MMORPG「Knight Online」(邦題 ナイトオンライン)の元開発責任者で,現在Goorm Interactiveの社長を務めるPark Jae Duk氏は,特定のジャンルのゲームに人気が集まっている近年の傾向に対し,ある種のやりきれなさを感じているそうだ。 同氏は,「私達がこれまでに得てきたオンラインゲーム開発のノウハウを生かし,冒険に満ちたMMORPGを作り上げたい。私達の目標は,2007年のゲーム業界に新風を吹き込むことだ」と意気込みを語ってくれた。
とあるゲーム業界関係者は,本作が注目されている理由について,次のように説明する。
「Goorm Interactiveは,Knight Onlineの開発元であるNoah Systemや,「熱血江湖オンライン」を開発したKRG SOFTのコアメンバー達が設立した会社だ。だからこそ,ブリストル探検隊に対する期待感が膨らんでいるのだろう。」
Knight Onlineは,日本,中国,台湾,マレーシアでサービス中だ。また,韓国産MMORPGとしては珍しく,北米地域でもヒットを飛ばしている。アメリカの大手ダウンロードサイト「DOWNLOAD.COM」の「PC Games」部門では,2006年12月までに,ダウンロード数が88週連続で1位を記録しており,合計ダウンロード数も560万回を超えている。 そのKnight Onlineや,アジア地域で絶大な支持を集める熱血江湖オンラインの元開発スタッフが手がけている,ブリストル探検隊が注目を集めるのもうなづける。
なお本作は,今年の第一四半期に最初のクローズドβテストが実施される予定となっている。
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ブリストル探検隊 |
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