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MMORPG「ZerA」クローズドβテスター4Gamer読者枠1000人募集開始
2007/01/10 12:45
 2005年6月に発表された,Nexonの本格MMORPG「ZerA: Imperan Intrigue」開発者インタビューをはじめとする4Gamerの記事でも注目を集め続けているにもかかわらず,韓国でのβテストと,それを受けた開発作業が長期にわたっていたためか,なかなかメーカー発の続報がなかった作品でもある。だが,そんな(日本から見たときの)停滞状況も,いよいよ打ち破られるときが来たようだ。
 ネクソンジャパンは本日(1月10日),ZerAの日本サービスを公式にアナウンスし,同時にクローズドβテスターの募集を開始した。募集期間は1月22日まで,人数は公式サイトで5000名,当サイトで1000名の,合計6000名だ。テストそのものは1月30日から2月中旬にかけて行われる。日本サービスにまつわる公式情報を心待ちにしていた人もそうでない人も,以下のゲーム内容説明を参照しつつ,応募を検討してみてほしい。

■「ZerA」クローズドβテスト4Gamer枠へ応募する

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■SFとファンタジーが混在した世界が舞台

 ZerAは,Nexonが100人以上のスタッフと,3年を超える開発期間,約10億円を投じて開発した,鳴り物入りの大作MMORPGだ。そうした大作でありながら,プレイには長い時間と多大な労力を割かなくてもよいよう,工夫されているのだという。
 舞台となるのは,SF的な設定が混在するファンタジー世界。時空間の亀裂と,“悪の根源”アニメタ(Animeta)の登場によって崩壊の危機に瀕した大地に,プレイヤーは不滅の存在として降り立つ。

 ゲームの舞台は,平和の地アーカイア(Acaia)。そこにいつの頃からか生じた時空間の亀裂が,アーカイアの均衡を少しずつ崩し始める。そして,いままで伝説でのみ知られていたアニメタの登場が,世界の崩壊に拍車をかける。
 アーカイアの人々は,長い時間をかけ,多くの犠牲と引き換えに世界の安定を取り戻すものの,その過程を通してアーカイアのほぼ全域がモンスターに占拠されてしまう。人類が生きられるのはごく限られた地域のみとなり,時空の亀裂はデミ=プレーン(Demiplane)と呼ばれる異空間(ゲームプレイではここがダンジョンとして機能する)として,アーカイアとつながったまま残る。アニメタはこのデミ=プレーンに追放されたものの,着々と力を蓄えて,アーカイアを狙っている……。



 そうした状況下,アーカイアの持つ得体の知れない力に引き寄せられて異空間から現れたのが,インフェラン(Imperan)と呼ばれる永遠不滅の存在(=プレイヤーキャラクター)だ。インフェラン達が引き起こす戦いは,あくまで彼らの本能,絶対的存在に到達しようという欲求に基づいているわけだが,結果として彼らがアーカイアの平和を取り戻してくれるだろうという期待が高まる。
 アーカイアの国々は,それぞれ自国と国民の安全を守るためにインフェランを利用し始めるが,やがて特定の勢力の利害で利用されることを危惧した人々により,すべてのインフェランを統合して運用する組織ガーデン(Garden)が設立される。
 ガーデンは4種類が組織され,それぞれにインフェランを迎え入れることで勢力を拡大していく。だが,ガーデンを操る者の真の目的は不明であり,ただゼラ(ZerA)という古代語がそれに関わっているという噂があるのみだという。



■「絶対的存在」を追求する四つのクラス

 そうした背景でアーカイアと関わるインフェランには,ウォーリア,レンジャー,サマナー,ウィザードという四つのクラスが設定されている。それぞれ絶対的存在に迫ろうとする求道者なのだが,ウォーリアの採るアプローチが「力」なのに対して,レンジャーのそれは「楽しむ」こと,サマナーは「破壊欲求」でウィザードは「真理」だ。それぞれの道を追求することが,そのまま各クラスでのプレイスタイルとなる。
 物理的な力の信奉者であるウォーリアの特徴は,厚い鎧と巨大な武器。接近戦を好み,数多くの敵に対抗できるルーン(このゲームにおいてはスキルのこと)を持っている。
 何事も楽しむこと,自由な魂を身上とするレンジャーは,軽くて動きやすい服装で,距離に応じて柔軟に使い分けられる武器を使う。ルーンの種類は,遠距離攻撃や幻惑など多彩だ。
 虚飾を剥ぎ取って欲望に忠実になることを目指すサマナーは,呪術的な意味を持つ服装をして,相手に致命的かつ長い苦痛を与える種類の武器を愛用する。破壊欲求の象徴ともいうべき3種類の召喚モンスターを使役するほか,呪いなど,強力かつ長時間のダメージを与えるルーンを使う。
 そして,知恵の探求者たるウィザードは,武器や防具に頼ることなく精神から発する魔法を駆使し,それを増幅させる道具のみを使用する。ほかのインフェランより高い攻撃力を発揮するルーンを使いこなし,遠距離かつ広範囲の攻撃を得意とする。

■多彩な動きを見せるモンスター複数との戦闘

 ゲームとしての全般的な特徴を挙げるなら,変化に富んだ戦闘がその筆頭となるだろう。同時に多数の敵と渡り合うのが,ZerAのPvEの特徴なのだが,モンスターはAIスクリプトによって絶えず移動パターンを変えるうえに,ステータス異常をもたらす攻撃を多用する。また,フィールドには固有の戦闘様式を持ったモンスターがあふれており,それぞれに別の対抗手段を講ずる必要がある。そして,ダンジョンであるデミ=プレーンには,パターンの異なる複数のミッションが設定されている。これらを通じて,単純作業に終わらない戦闘が実現しているという。
 キャラクター育成や装備の自由度も,重要な特徴だ。ルーンは各クラスに250種類以上,総計1200種類以上存在し,プレイヤーキャラクターはそのうち10個を携えて(つまり,状況に応じて入れ替え可能),戦闘に臨むことになる。武器/防具の装着箇所は15,そこに24種類のオプションのいずれかを選んで装備する。
 武器と防具は大きくSランクからDランクまで5段階に分類されているほか,一つのランクがさらに五つに分けられ,それに応じたものが存在する。また,武器/防具にはソケットが用意されており,そこに「宝石」(0〜15のランクがある)の持つ能力を宿らせることで,エンチャントも可能となっている。

 ZerAにおいてスキルはルーンの形をとっており,クエスト報酬やドロップアイテムとして入手可能なほか,プレイヤーキャラクター同士での交換や売買も可能となっている。このルーンをプレイヤーキャラクターが持つ「エゴパネル」(アイテム「エゴ」の持つ機能)にはめ込むことで,該当のスキルが使用可能になる。
 エゴパネルにはまた「グランドライン」という,いわば特別席が用意されていて,ここにはめ込まれたルーンは,ほかのスロットにはめ込まれたときと異なる効果を発揮する。エゴの種類によってグランドラインの機能も変わるので,ルーンとの組み合わせを含めて実に多彩なスキルが設定されていることになる。



■互いに強弱関係のある3種類のスキルを使いこなす

 スキルは大きく分けて3種類,詠唱時間がかかるがマナ消費が少なく,クールタイムも短いキャスティングスキルと,詠唱時間不要だがマナ消費が大きく,クールタイムが長いインスタントスキル,そして,ガードスキルから構成される。
 これらのスキルは互いに入り組んだ強弱関係を持つのがポイントだ。ガードスキルは敵のインスタントスキル(と通常攻撃)を無効化できるが,キャスティングスキルに打ち破られる。その一方で,インスタントスキル(と通常攻撃)はキャスティングスキルの詠唱を妨害できる。また,キャスティングスキルはガードスキルと併用できるが,インスタントスキルとガードスキルは併用できない,といった具合だ。
 そして,こうした複雑なスキルがフルに生かされるのがPvPという寸法である。ZerAには,双方の合意に基づく1対1決闘と,(韓国では専用サーバーで提供されている)Free PvPのシステムが用意されている。

 広大なマップを誇る作品だけに,移動手段にも抜かりはない。街や村,ダンジョンの入り口にはバイクのようなデザインの「ベッカル」という乗り物(キャリアー)を用意してくれるNPCがいるほか,プレイヤーが任意に操作できるキャリアーが別途用意されているのも重要なファクターだ。なにしろ,大規模PvPに利用でき,関連スキルも用意された戦闘用ベッカルがあるくらいなので。
 このほか,ムービーを用いたチュートリアル,イベントにおけるムービーの活用を含め,初心者を意識した意欲的な施策が盛り込まれているのも,この作品の特徴というべきだろう。



 なお,今回のクローズドβテストでは,通常のフィールド戦闘のほかに,一部のクエストとデミ=プレーン(ダンジョン)が体験できる。ガーデンやラモトニア(ギルド v.s. ギルド),シナリオクエストなどには,まだ触れられない。
 ともあれ,注目度の高いZerAがいったいどんな作品なのかいち早く知るのに,今回のβテストは絶好の機会といえる。ぜひテストに協力しつつ,プレイして確かめるべく応募してほしい。(Guevarista)


ZerA: Imperan Intrigue
■開発元:GAMETAB
■発売元:ネクソンジャパン
■発売日:2007/前半
■価格:アイテム課金制
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.01/20070110124558detail.html