「FFXI」大規模アップデート:大人数によるバトルコンテンツ「サルベージ」の実装や,「ナイト」の大幅強化など,盛りだくさんの内容
スクウェア・エニックスは本日(12月19日),MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(以下,FFXI)の大規模アップデートを実施した。前回の大規模アップデート(10月19日)からは,きっかり2か月ぶりの実施ということになる。本稿ではその内容をざっと紹介していこう。
■「アトルガンの“秘宝”」の名にふさわしい バトルコンテンツ「サルベージ」が新登場!
サルベージは,これまでの「リンバス」「アサルト」「デュナミス」といった大規模バトルコンテンツの集大成ともいえる存在だ
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今回のアップデート項目を見ていくと,「アトルガンの秘宝」の機能拡充やジョブバランス調整など,これまで同様,幅広いプレイヤー層に向けられたものであることが分かる。だが,それらの中でも目玉といえるのは,やはり大人数向けバトルコンテンツの「サルベージ」だろう。
サルベージは,6〜18名によるチームを編成し,「アルザダール文明遺跡群」リージョン内に設けられたエリアを探索しつつ,最深部にて待ち受けるボスを倒すというもの。ただし冒険者は,サルベージに挑戦するときに「アルザダールパトス」と呼ばれる大幅なペナルティを課せられ,普段とはまったく勝手の違う戦いを強いられることになる。
具体的なペナルティとしては,“武具の装備が不可”“サポートジョブの利用が不可”“ジョブアビリティの使用不可”“魔法の詠唱不可”“ステータスの大幅低下”といったものがある。スタート時は最大で20種類ものペナルティが課せられ,冒険者はほとんど丸腰といえる状態で進まねばならないのだ。 だが,エリア内において特定の条件を満たすと,ペナルティが一個ずつ解除されるという仕組みで,次第に本来の力を取り戻していける。そして通常通りのステータスを取り戻した時点でようやく,ボスと戦う準備が整うというわけだ。したがって,単純に敵を倒すだけではなく,能力やステータスが限られた中でいかに攻略するかという,まったく新しいノウハウが求められることになる。
サルベージの基本仕様に関しては,公式サイトの「こちら」に詳しく書いてあるので参考にしてほしい。挑戦するための条件が比較的緩やかであるのが,注目すべき点だ。また報酬面も,ステータスが大幅に上昇する効果を持った装備品など,多くのプレイヤーにとって魅力的なものとなっている。
左:海底遺跡に秘められたトレジャーを探し出す,というストーリー。“サルベージ”という名称と,「アトルガンの秘宝」というタイトルにぴったりの内容だ 中央:サルベージの挑戦には,アサルトで獲得できる「作戦戦績」が必要。アサルトをこなしつつ,2〜3日おきにサルベージに挑戦するのがいいだろう 右:報酬品に関しては“アトルガン白門”のK-10にいるNPCが詳しく教えてくれる。これらの報酬品の性能は,プレイヤー達にとってかなり魅力的だ
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■二大盾ジョブの「ナイト」と「忍者」に見るジョブ間格差問題
FFXIは,プライベートエリア向けコンテンツが充実しているのが特徴。「サルベージ」の導入により,そのラインナップがさらに充実することに
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サルベージ以外のアップデート項目には,「モグロッカー」のスロット拡張や,「ビシージ」で経験値の代わりにリミットポイントが選択可能になったり,といったものがある。さらには,「チョコボ育成」で育てたチョコボを呼び出して“宝探し”イベントが可能になったりと,既存コンテンツに対する順当なアップデートとなっている。かなり細かな仕様変更も含まれているので,詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。
サルベージを除いたこれらのアップデートの中で,とくに大きなトピックは,一部のジョブに対する上方修正である。今回の修正対象となったジョブは,「ナイト」「暗黒騎士」「青魔道士」「コルセア」「からくり士」の五つ。とくにナイトの修正では,“センチネル”“ランパート”“シールドマスタリー”の三つのアビリティが大幅に使いやすくなった。 ちなみに今回に限らず,ナイトに関しては最近のアップデートにおいてこまめな上方修正が継続的に施されている。これは,現在のFFXIにおいてナイトと双璧をなすタンク(盾)ジョブである,「忍者」との間のバランス調整という意味合いが強い。忍者は,“空蝉の術”によって敵からの攻撃をかわしまくるという,ユニークな戦い方を得意とし,がっちりと敵の攻撃を受け止めるナイトとは異なるタイプのジョブだ。
この双方のジョブ間のバランス格差は,現在のFFXIが抱える最も大きな問題の一つといえる。しかし,「アトルガンの秘宝」のリリース以降に継続して実施された,ナイトの上方修正によって,バランスの改善を実感している人は多いのではないだろうか。今回のアップデートを見ても,この厄介なバランス調整に対して,正面から取り組んでいることが分かる。両者のバランス調整がどのような形で行われていくのかも含めて,今後も本作を見守っていきたい。(ライター:川崎政一郎)
左:ナイトは“センチネル”や“ランパート”によって各種ダメージを軽減できるようになり,ピンチに応じてさらに臨機応変に対応できるジョブとなった 中央:青魔道士はラーニングできる青魔法が増えている。独特なジョブであるためか,まだ研究の余地が残されている。いずれあっと驚くプレイスタイルが発見されるかもしれない 右:700人余りが激戦を繰り広げる“ビシージ”は,タイムラグなどの大きな問題が依然としてある。しかしほかにはない魅力もあり,気に入っているプレイヤーも多いようだ
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左:モグロッカーの拡張は簡単に行える。「アトルガンの秘宝」以降のプレイヤー側に歩み寄った姿勢のアップデートは,確実にプレイヤーに受け入れられている 中央:プレイヤーの冒険を手助けしてくれる“フェローシップ”は,エリアをまたいでも移動できるように。こういった過去のコンテンツも調整してくれるのは嬉しいところ 右:ざっとゲーム内で調べた限りでは,今回は“アトルガンミッション”の拡張は行われていないようだ。続きが気になっている人にとってはちょっと残念だ
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ファイナルファンタジーXI |
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ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影 |
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ファイナルファンタジーXI プロマシアの呪縛 |
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ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝 |
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