G★ではカジュアル系タイトルが数多く出展されていたが，“カジュアルゲームブーム”をとくに実感させられたのは，G★2006で最大の面積を誇っていたNEXONブース。なんと出展されていた作品の大半が，対戦格闘，レース，面クリア型のアクションといったカジュアル系だったのである。
そのNEXONが出展していたカジュアルゲームに共通するのが，完成度が高いということ。このムービーに収録された「KoongPa」についても同様で，開発者の言うとおり格ゲーとしての“文法”はきっちりと守られている。また，アクションに応じたズームイン/アウトをはじめとした演出面の良さは，百聞は一見にしかず，ぜひこのムービー確認してほしい。打撃時にハングル文字の擬音が飛び出すあたりは，読めないまでも，なかなか楽しめるはずだ（「ドカッ」「バキッ」といったことが書かれているのだろうか）。
馴染み深い対戦格闘ゲームの土台に，ヒーロー変身による一発逆転性を盛り込み，そして現在流行のアイテム課金制で色づけした本作。これまでの定番に流行を上手に絡め合わせた，という印象。韓国では確実に，人気となるのではないだろうか。日本語ローカライズ版の登場にも大いに期待しよう。（ライター：川崎政一郎）
■「KoongPa」のプレイムービーは「こちら」（3分08秒：59.4MB，MPEG-1）
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