[G★2006#88]携帯電話でMMORPG,韓国携帯ゲームの最新動向
韓国の大手携帯電話会社SK Telecomのブースでは,携帯電話版の「ラグナロクオンラインII」などが展示されていた。その横には携帯電話版「Requiem」といったタイトルも展示されている。 これは,オンラインといっても,MMORPGではなくシングルプレイ3Dゲームという仕様のものだ。名前こそラグナロクオンラインIIだが,世界観やストーリーなどを受け継ぐものの,PC版とはあまり関係のないゲームとなっている。 昨年のG★でも展示だけはされていたように記憶しているが,今回はプレイアブルな状態での展示が行われていた。
背景に比べてキャラクターの表示が粗いのは,ポリゴンで作られたキャラクターだからである。2D画像であれば,手やツールでアンチエイリアス処理もできるのだが,携帯電話レベルのグラフィックスチップにアンチエイリアス処理を求めるのは少し酷かもしれない。文字の太さなどを見ても分かるように,あのカクカクが画素1ドット単位そのものだ。 ダウンロード数は,3Dグラフィックス対応携帯電話でないと動かないので,いま一つというところらしい。 それにしても,ラグナロクオンラインIIにしてもRequiemにしても,番外編であるはずの携帯電話版のほうが先に発売されてしまうとは……。
そのほか,SK Telecomでは,韓国初となる携帯電話用MMORPG「IMO」(アイモ)の展示を行っていた。こちらは2Dのゲームである。スクロールマップの中を歩き回って,狩りやクエストを行うという,2D RPGとしては一般的なタイプ。 同タイトルは,ライバル会社であるKTFでは,すでにサービスが開始されている。課金は月額固定で,4000ウォン(約500円)程度。ゲーム中のパケット料金込みでの値段となっている。面白いのは,KTFで契約している人と,同じサーバーに接続してゲームができることだ。SKTとKTFで料金やダウンロード時のパケット料などに微妙な違いがあるのだが,接続先は同じサーバーである。一つのサーバーには,500人から1000人くらいが接続できるという。 しかし驚いたのはむしろ,「韓国で初」という部分だ。日本でも「ワールド・ネバーランド」の携帯電話版がすでに存在しており,ChinaJoyでは,動作確認こそし損ねたが,三国志ものの3D MMORPGが携帯電話で動いているということだった。韓国なら,すでに何かが出ていてもおかしくないのだが,ようやく動き始めたようだ。とはいえ,携帯電話用ゲームにもかなり力を入れている,という会社は少なくないので,今後は一気に拡大してもおかしくない分野である。今後の状況に注目したい。(aueki)
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ラグナロクオンライン2 -Episode:0 巡りあう大地- |
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■価格:1980円/30日間(税込),5310円/90日間(税込) |
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