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オンラインFPS「WarRock」,クローズドβテストの見どころと今後の展開予定を紹介
2006/10/20 13:52
■オンラインゲーム=MMORPGはもう古い? これからはオンラインFPSに注目

左から:WarRockオペレーションチーム ディレクター 大原靖之氏,プロデューサー 河野順太郎氏
 オンラインゲームといえばMMORPG,という認識はそろそろ改める必要があるかもしれない。4Gamerでも「カジュアル姉さん」という連載を行っているが,世はカジュアルゲームの実りの秋といった状況にある。ゴルフにバスケにスノーボード,さらにはレースゲームからリズムアクションまで選り取り見取りだ。そこにさらにブラウザ上で遊べるミニゲームまで加えると,カジュアルゲーム市場はもはや,オンラインゲームにおける主戦場といっていい。
 戦場といえば飛び交う銃弾,立ち昇る硝煙,うなりを上げる砲声……ということで(?),最近注目を集めつつあるのが,カジュアルゲーマーをターゲットとしたオンラインFPSだ。その中でも今回は,オンラインFPS「WarRock」の今後の展開について,WarRockオペレーションチーム プロデューサー 河野順太郎氏と,ディレクター 大原靖之氏に話を聞くことができたので,本作のゲーム紹介と共にお届けしよう。
 なお4Gamerでは現在,同作のクローズドβテスター1000名を募集中だ。募集期間は10月25日16:00までとなっているので,MMORPGには飽きてしまったけれどカジュアルゲームでは物足りない,という人はお見逃しなく。

 日本語版のクライアントは準備中とのことだったので,今回見せてもらったデモプレイで使用しているクライアントとサーバー(および記事中のスクリーンショット)は韓国語版のものとなっている点はご了承いただきたい。クローズドβテスト開始時にはテキストの日本語化とボイスの吹き替えが行われ,サーバーも日本に設置されるとのことなので,プレイ環境に不安を覚えた人も安心してほしい。



■クローズドβテストでは,毎週新マップを追加

 WarRockのクローズドβテストは,11月10日から12月8日までの期間で行われる予定となっている。注目すべきは,この期間中に毎週新しいマップが追加され,異なる内容のテストが実施されるという点だ。本作では,8対8までの対戦が可能な小規模戦から,12対12までの対戦ができる中規模戦,最大16対16の戦闘が繰り広げられる大規模戦という,三つの対戦チャンネルがあり,すでにサービスが開始されている韓国では21種類のマップが実装されている。

 そして今回のクローズドβテストでは,この中の9種類のマップが,週ごとに入れ替え/追加される予定とのこと。まず1週目は,最大で12対12の戦闘が可能な中規模戦の「コンクエストモード」によるテストが行われる。中規模戦では,一部を除いて大規模戦のものと同じ乗り物や兵器が登場するので,本作の雰囲気に慣れるには最適のゲームモードだ。2週目以降は,マップの入れ替え/追加と共に,「デスマッチ」や爆弾の設置/解除の攻防を行う「ミッションモード」が楽しめる小規模戦,すべての乗り物や兵器が使用可能な大規模戦のテストが行われる予定となっている。



■小規模戦から大規模戦まで。初心者はまず練習用マップで

 本作は,最大32名による本格的な対戦が可能なオンラインFPSだが,もちろんコアプレイヤーだけをターゲットにしているのではない。むしろ,これまでFPSをあまりプレイしなかった人達にとっても遊びやすく仕上がっているという。
 本作では,実装されているすべてのマップで一人用の練習モードが用意されており,初心者はまずここで,じっくりと操作の練習ができる。設置された乗り物や,機関砲などの固定兵器の操作を,誰にも邪魔されずに練習できるのは嬉しい仕様だ。実戦に出る前に,マップの構造やオブジェクトの配置をじっくりと確認することもできるので,初心者はまずはこのモードから始めるといいだろう。

 本作には,小規模戦,中規模戦,大規模戦の三つの対戦チャンネルがあり,それぞれのチャンネルと,選択可能なゲームモードは以下のようになっている。

・小規模戦
参加可能人数:最大8対8
ゲームモード:
<ミッションモード>
爆弾を設置しようとするDERBARAN軍側と,その阻止を目指すN.I.U軍側に分かれて,小規模なマップでマッチポイント制で戦うモード。一度倒されてしまうと,そのラウンド中は再出撃できない。

<デスマッチ>
特別な目的はなく,自分以外はすべて敵というモード。小規模なマップで,制限時間内に相手をどれだけ倒したかでランキングを競う。制限時間中は,倒されても何度でも復活できる。

・中規模戦
参加可能人数:最大12対12
ゲームモード:
<コンクエストモード>
二つの陣営に分かれ,中規模のマップで戦うモード。敵を倒すだけでなく,拠点制圧(旗取り)も重要な要素になる。また,小規模戦よりも多くの兵器(装甲車や戦車,戦闘ヘリなど)が登場する。倒されても何度でも復活可能。

・大規模戦
参加可能人数:最大16対16
ゲームモード:
<コンクエストモード>
基本的なルールは中規模戦と同様だが,中〜大規模のマップで戦える。戦闘機,ボートなど,中規模戦に登場しなかったすべての兵器を使用できる。



■戦況とプレイスタイルに合わせた五つの兵科が用意

 多彩なマップやゲームモードを選択できる本作だが,プレイヤーが選べる兵科にも,以下のような五つが用意されている。

・工兵
 ほかの兵科では特定ポイントでしか行えない,破損した乗り物などの修理を常に行える。

・衛生兵
 ほかの兵科では特定ポイントでしか行えない,体力の回復をその場で行うことができる。

・偵察兵
 ライフルを装備し,遠距離からの狙撃を得意とする。

・戦闘兵
 戦場における主役であり,常に最前線で戦う。

・重火器兵
 対戦車地雷や地対空ミサイルを装備した,重装備の歩兵。戦車や航空機に対して威力を発揮する。

 これらの兵科は出撃時に選択することになるが,敵に倒されて再スタートするときに選び直すことができる。例えばデスマッチモードに衛生兵で参戦してもあまり意味がないので,戦況やゲームモードに応じた兵科で出撃しよう。



■正式サービスでは基本プレイ料金無料。日本独自の展開も予定

 本作は,正式サービス時には基本プレイ料金無料となる予定だ。料金体系の詳細はまだ発表されていないが,課金アイテムの販売も予定されている。
 リアルマネーで性能の極端に高い武器が買えるようだと,不公平になるのではと考えている人もいるかもしれないが,本作ではその心配の必要はあまりないだろう。本作ではゲーム中の活躍に応じて,ディナーポイント経験値の二つのポイントが得られる。そして大半の新しい武器の取得は,このディナーポイントを消費して行うこととなるからだ。課金アイテムとして販売されるのは,獲得できるディナーポイントを増やしたりといった補助アイテムが中心となるとのこと。
 もう一方の経験値は,キャラクターの性能を直接左右するものではなく,韓国ではプレイヤーの名前の横に表示される階級章が変化したり,クランを作成する際に一定のランクが必要だったりするものであるとのこと。あくまでプレイヤーの腕前を推し量る目安ということだ。上級者はランキングの上位を目指してがんばってほしい。
 また今回のテストでは,ディナーポイントで取得できる装備の一部も試験的に開放されるとのことなので,お楽しみに。



 最後に,本作の日本独自展開についても少しだけ触れておこう。河野氏によると,「正式サービス開始後の話になってしまいますが,きめ細かい情報のアップデートやGMイベントなど,これまでのFPSでは足りなかったサービスを提供していきます」とのこと。また,本作では一人で練習できるマップなども用意されているが,これをさらに発展させ,初めてFPSをプレイする人でも入って来やすいものにしていきたいと語ってくれた。現状ではやや弱いコミュニケーション機能に関しても,現在韓国で実装されている以上のものを盛り込み,すべてのプレイヤーにとってより快適で遊びやすいものにしたいとのこと。
 大原氏も,「WarRockは初級者から上級者まで幅広い層に楽しんでもらえますが,決して大味なものではなく,芯のあるゲームに仕上げていきたいと思います。1か月のテスト期間中に,週ごとに区切ってテストを行うことで,皆さんからのフィードバックを吸い上げていきます」と語ってくれた。
 テクモ/SeedCの両社共に,本作をより良いゲームに仕上げるために,日本独自仕様を意欲的に取り入れていくという姿勢が感じられた。運良くクローズドβテストに参加できた人は,ぜひ積極的に意見/要望を提出して,本作の仕上げに協力してほしい。(ginger)


WarRock
■開発元:Dream Execution
■発売元:テクモ / SeedC
■発売日:2007/03/08
■価格:基本料金無料
→公式サイトは「こちら」
Lievo.jp
■開発元:テクモ/SeedC
■発売元:テクモ/SeedC
■発売日:2006/10/10
■価格:基本無料
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.10/20061020135214detail.html