D4エンタープライズ,1チップMSXの販売予約受付を10月12日に開始
※写真は開発中のものです
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レトロゲーム配信サイト「プロジェクトEGG」のサービスなどでおなじみのD4エンタープライズは本日(9月27日),MSXの機能をワンチップに詰め込んだ「1チップMSX」の予約販売受付を,10月12日から専用サイトで開始すると発表した。販売台数は5000台限定で,発売日は現在のところ未定だが,2006年中としている。価格は2万789円(税込)。 1チップMSXには,当時のカートリッジが使える二つのスロットに加え,マルチメディアカードとSDカードの挿せるスロットがあるため,自作のプログラムを保存/実行することもできるのだ。また,MSX規格のコントローラ(もしあなたがそれを持っているなら,の話)だけでなく,PS/2用キーボートも接続可能となっている。また,出力には家庭用テレビだけでなく,PC用のモニターも使えるという親切設計だ。 東京ゲームショウ2006における実機展示のニュースと発売までの経緯については「こちら」を参照していただきたいが,かつてのMSXユーザーなら見逃すことのできない逸品と言っていいだろう。 ちなみに,中心となるチップはプログラマブルチップの大手ベンダー,アルテラのFPGA(Field Programmable Gate Array)。これは,内蔵のS-RAMにコンフィギュレーションを取り込むことで回路をシミュレーションするタイプのチップだ(大丈夫である。書いている私もなんのことやらよく分からない)。したがって,この1チップMSXのコンフィギュレーションを変えることによって別のPCを再現することも可能なのだ。実際,試験的にPC-8801を再現した人もいるそうで,D4エンタープライズでは,FPGAのトレーニングボードとしての用途も考えている(そのための端子もついている)。 発売に合わせて1チップMSX用のゲームソフトの販売も予定しているので,奥深く妖しいMSXワールドを覗いてみたい人はぜひチェックを。(松本隆一)
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