多くのバグを解消した「ForceWare 91.47」公式版リリース
NVIDIAは,GeForceシリーズ用グラフィックスドライバ「ForceWare」の公式最新版「ForceWare 91.47」をリリースした。4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新しているので,すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
今回のアップデートでは,「ForceWare 91.31」以降に投入されたGPU(グラフィックスチップ)「GeForce 7600 GT AGP」「GeForce 7600 GS AGP」「GeForce 7100 GS」,そして「ForceWare 91.45」で対応したQuad SLIをサポートしつつ,91.31にあった多くのバグが解消されているというのが特徴である。
注目したいのは,海外サイトなどで「近々登場」と噂されている「GeForce 7950 GT」「GeForce 7900 GS」という未発表GPU 2種のうち,後者の名前がドライバソフトのGPU情報ファイル「nv4_disp.inf」に記載されていること。まあ,現時点では名前が出ているだけではあるが,興味深い記載なのは確かだ。
さて,ForceWare 91.45からの主なバグフィックスは下にまとめたとおり。ForceWare 91.45までのバグフィックス内容は,2006年8月9日の記事を参照してほしい。
ForceWare 91.47で解決した主な問題- NVIDIAコントロールパネルで2xアンチエイリアシングを適用してから「Microsoft Flight Simulator 2004」を起動すると,ブルースクリーンが表示されてしまう問題
- GeForce 7900 GTXあるいはGeForce 6800 GT環境で「Sid Meier's Civilization IV」を実行すると,画面表示が一部おかしくなる問題
- GeForce 7900/7800 GTX環境で「Far Cry」を実行すると,一部HDR処理が適切に行われなくなる問題
- GeForce 7600 GT環境で,低解像度設定からビデオを再生したり,PureVideoなどVMR(Video Mixing Renderer)を用いる方法でDVD-Videoを再生すると,画面表示がおかしくなる問題
- NVIDIAコントロールパネルの温度表示グラフで,時間軸がおかしかった問題
- NVIDIA SLI(以下SLI)環境で,「Hitman: Blood Money」で画面表示が一部おかしくなる問題
- GeForce 7900 GTXのSLI環境で,「Half-Life 2: Lost Coast」を実行すると,画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 6800のSLI環境で「3DMark05」を実行すると,1600×1200ドット/4xアンチエイリアシング設定時にGame Test 3で画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 7950 GX2 Quad SLI環境で,8xSアンチエイリアシングを適用してから「NASCAR SimRacing」を起動すると,システムがハングアップする問題
- GeForce 7950 GX2 Quad SLI環境で,Apple Computer「30-inch Cinema HD Display」あるいはソニー,Samsung Electronics製ディスプレイを利用すると,画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 7950 GX2 Quad SLI環境で,「Prey」のデモを実行すると,特定の場面で画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 7950 GX2 Quad SLI環境で,「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter」を実行すると,画面下半分の表示がおかしくなる問題
なお,ForceWare 91.47は,ForceWare 91.31が抱えていた「SLIマルチGPUレンダリングが無効になりました」というポップアップが出る問題が解決した,初のGeForce全シリーズ対応公式版としても重要なアップデートだ。GeForceシリーズのユーザーは,よほどのことがない限り,アップデートしておいたほうがいいだろう。 ただし,作業そのものは自己責任となるので,この点はご注意を。(佐々山薫郁)
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