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［韓国ゲーム事情＃589］韓国Kudo Entの「Kudo Tennis」が話題に
Kimの韓国最新PCゲーム事情＃589
韓国Kudo Entの「Kudo Tennis」が話題に（2006/8/29）
Text by Kim Dong Wook特派員
多種多様なオンラインテニスゲームがリリースされている韓国市場に，「テニスの本質的な楽しさの追求」を目標に掲げた「Kudo Tennis」が登場し，話題を集めている。
韓国の新生デベロッパ Kudo Ent社が開発中のKudo Tennisは，高性能なAIを搭載したNPCをパートナーにして，さまざまな競技にチャレンジできる点が特徴の，オンラインテニスゲーム。NPCは正式サービス後に，ゲーム内通貨や仮想通貨で購入できるようになるらしい。
なおNPCには，ある程度自由に行動パターンを設定できる。前に出るプレイが好きならば，NPCには逆に，後方の守りを固めるような設定を施せばいいというわけだ。
同作には，画面写真を見ればわかるように，カートゥーンレンダリングによるアニメ風のキャラクターが登場する。モデリングの質はなかなか良好で，人間タイプのキャラクター以外にも，ロボットタイプや動物タイプが用意される予定。キャラクターのモーションに関しても，オープンβテストまでに約150パターンのモーションが実装されるとのことなので，ゲームとしての手触りもすこぶるよさそうだ。
なお，アイテム課金の軸となるキャラクターのカスタマイズ性に関しては，頭/顔/首/上衣/下衣/手首/手/足首/足の9部位に，さまざまなアイテムを装備させられる。この拡張性の高いアバターシステムも，同作の大きな特徴といえるだろう。
さて，肝心のゲーム部分についてだが，操作系統は至ってシンプル。キーボードのカーソルキー，A/S/Dキー，スペースバーだけで，テニスの多様なアクションが楽しめるようになっているので，ゲームに不慣れなプレイヤーでも，気軽に楽しめる。
とはいえ，トップスピンはカーソルキー＋A，スライスはカーソルキー＋S，スマッシュはカーソルキー＋AorS，ドロップショットはカーソルキー＋D，ロブショットはカーソルキー＋Dといった具合に，複雑なアクションを任意に繰り出すことが可能。プレイヤーの技量に応じて，多様なプレイスタイルが楽しめる。
また，プレイヤーキャラクターとNPCには“スタミナゲージ”が設定されており，スタミナが一定量以下になると，キャラのパワーやスピードが減少するという仕様も導入されている。1ゲームが終了すればゲージは回復するが，スタミナ配分がゲームの鍵を握ることは，間違いないだろう。
スタミナゲージの減少は，スキルの使用で発生する。スキルには，キーの組み合わせで繰り出す“高級スキル”，特定の条件を満たすことで発動可能になる“状況スキル”，キャラクターごとに用意されている“必殺技”などがあり，ゲームに迫力と爽快感を付与している。
なおゲームモードに関しては，自由対戦，順位競争モード，グランプリモード，サバイバルモードなどが，すでに実装されていた。
韓国の新生デベロッパであるKudo Entには，韓国人だけでなく，アメリカ人やロシア人のプログラマーが所属しているという。外国人スタッフが参加した理由について，同社の関係者は，「今後，PC版だけでなく，ゲーム機版への対応も念頭に置いているので，ゲーム機版の開発にも明るい外国人スタッフを，積極的に採用したのです」とのこと。
同作初となるクローズドβテストは，2006年10月頃に実施される予定となっており，その一応の完成形で遊ぶには，まだまだ時間がかかりそうだ。しかし，開発段階からゲーム機版への移植を想定している作品ということで，ビジネスモデルやプラットフォームなど，注目すべき点は多いといえよう。
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