TOP-ECASO-01
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タオエンタープライズは,「PCの電源をオフにしてから3分間,ケース内のファンを回し続ける」というTopower製デバイス「TOP-ECASO-01」を発表した。2006年9月11日発売予定で,予想実売価格は3000円前後。 同じようなコンセプトを持つ製品はこれまでもいくつか登場しているが,ケースファン&電源ファンを回すものがほとんど。これに対して,TOP-ECASO-01はCPUクーラーやケースファンだけでなく,グラフィックスカードのチップクーラーにも対応するのが特徴だ。さらにいえば,NVIDIA SLIやCrossFireといったデュアルグラフィックスカード環境もサポートする。
本体は,24ピンのATX電源コネクタから“給電”する仕様。用意されているのは,+12Vの一般的な電源ファン用コネクタが6系統(3ピン端子×3,4ピンのペリフェラル用端子×3)のほか,4ピンのグラフィックスカード用が2系統,そして3ピン/2ピンのグラフィックスカード用が各1系統だ。なお,ファン回転数を自動制御するための温度センサー×1もある
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一部製品では従来と比べて発熱が減ったとはいえ,依然としてグラフィックスカードの発熱は一定量ある。とくにゲームプレイ中は負荷が高くなって,勢いケース内も熱くなるわけだが,ゲームを終えて,すぐにPCをシャットダウンすると,CPUやグラフィックスカードなどの熱源を冷却する方法がなくなってしまう。そうなると,ケース内の温度が高くなって,電子機器であるCPUやグラフィックスカード,あるいはそのほかのデバイスに悪影響を与える。だからTOP-ECASO-01が必要……という理屈だ。
実際にグラフィックスカードのファンコネクタに取り付けてみた
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現実的な話として「PCシャットダウン後の熱をどうするか」よりは,高負荷時の発熱をどうにかするほうが,熱に弱いPCデバイスを守るのには効果がある。とはいえ,TOP-ECASO-01が無意味というつもりもない。せっかく購入したグラフィックスカードなどを長く使っていきたい人にとっては,十分に意味のある「保険」といえるだろう。(佐々山薫郁)
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