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中国産MMORPG「完美世界」のプレイムービー7種類を公開
2006/08/07 22:47
 「完美世界」は,4Gamerではいち早く紹介したものの,その後はなかなか扱う機会に恵まれなかったゲームなのだが,日本でのサービスもめでたく決定したので,ゲームの印象を交えつつゲームの特徴を示すムービーをいくつか紹介してみたい。フレームレートだけ見ればやや重い印象もあるのだが,グラフィック設定はフルオプションで,中国サーバーへの接続ということもあるので,そのあたりは加減してご覧いただきたい。
 また,このデータは中国洪恩軟件からアカウントを借りていた時期に撮ったもので,一時はあやうくお蔵入りしかけていたものである。現在では内容に不確かな部分が多いのと,最新のバージョンとは多少異なる部分があるかもしれないので,その点もご注意願いたい。

●全体的な印象
 全体的なデザインやプレイフィールはEQ2に近いと思う。中国側によるとWoWは多少意識しているということらしいが,どちらかというとEQ2だと思う。
 キャラクターエディットの素晴らしい自由度については,すでに紹介しているので繰り返さないが,外見以外の部分でいうと,種族とクラスの組み合わせは固定されているので,そのあたりの自由度はさほど高くない。
 操作方法は,一般的な韓国製MMORPGとほぼ同じ。マウスのクリックで移動,攻撃,視点変更を行い,キーボードショートカットでスキルを使うといった感じ。中国産ゲームの多くと同様,WSADキーでの移動も可能だ。
 序盤のレベリングの感覚でいうと,楽すぎるということもなく,硬すぎるということもなくといった感じ。これもEQ2くらいという印象だ。
 
 なお,まことに申し訳ないのだが,中国語に不慣れなことと,時間的にあまりやり込めていないので,先のほうのコンテンツについては皆目分からない。主になにをしていたかというと,ばっさばっさと飛び立って,マップ中を飛び回っていた。なにかそれだけで楽しいのだ。とりあえず,飛行から紹介しよう。



ジャンプだけでもいろんなところに登れる
●飛行とジャンプ 
 最初から飛行できる種族はいわゆるエルフだけだ。エルフには羽芒と羽●(「ヨ」の下に「火」,通称「羽ヨ」)の2種類が用意されており,羽芒はレンジャー系のキャラクター,羽ヨはヒーラー系のキャラクターである。このうち羽芒は,飛び立つと次第にMPが減っていき,MPがなくなると地上に落ちてしまう。一方,羽ヨは,連続的に飛び続けることが可能となっている。
 飛行では,基本的に「上昇」はできないようだった。空中に飛び上がって,あとは斜面などを利用して高度を上げるといった感じ。一度浮かび上がれば,高度が下がることもない。いろいろ試して高度を上げる方法はなかったはずだと思うのだが,公式のプレイムービーを見ていると,ちょっと自信がなくなっている。もしかしたら特殊なキーボード操作でなにかあるのかもしれないが,未確認である。(読者からの情報によると,空中でスペースキー,つまり地上でのジャンプ動作をすることで上昇が可能ということだった。なるほど,理屈にはあっている)

 飛行中は,空中にもMobが配置してあるものの,ある程度以上の高度になるとまったくいなくなる。ということで,安全にマップ中を飛び回ることも可能だ。
 どこでも飛べて,どこにでも降りられる。これがこのゲームの大きな魅力であり,半面,バランス上危険な部分かもしれない。実は,ムービーで飛び回っているのはレベル1のキャラクターである。結構広いマップなのだが,簡単に踏破することができてしまうのだ。
 しかし,例えば,見た目で通れそうなのになぜか引っかかって通れないとか,登れそうなのに行き止まりになってるとか,ほとんど段差すらないのに引っかかって動けなくなるとか,そういった挙動の作品にストレスを感じていた人にとっては福音ともいえるゲームである。移動の自由度については,洋の東西を問わず,このゲームに勝るものは見たことがない。
 最初から飛行できる種族は限られているが,騎乗によって空を飛んだり,飛剣によって飛んだりと,すべての種族に飛行手段は用意されている。また,飛行できなくても,「2段ジャンプ」により,思いのほか移動の自由度は高くなっている。建物の屋根に上ったりというのはどの種族でも楽しめる。

→飛行編その1 (2分6秒:49MB,MPEG-1)
→飛行編その2 (1分55秒:48.5MB,MPEG-1)



 湖の上を飛んでいると,空中に楼閣が見えてくる。さらに,その2のほうではなにやら怪しい構造物も見えてくる。空中楼閣については,次の「その3」で確認してほしい。「怪しい構造物」については,スクリーンショット集を参照していただきたい。

→飛行編その3 (1分13秒:25.8MB,MPEG-1)
 空中楼閣を上空から眺めたところ。おっかなびっくり近づいたものの,実はクエスト関係のNPCがいる場所だったようだ。

→ジャンプ&飛行 (35秒:10.7MB,MPEG-1)
 2段ジャンプの応用例。ジャンプの頂点で2段ジャンプ,さらにその頂点で飛行を行う。飛行時に少し身体が上昇するのでさらに高度を稼げる。行動範囲を広くする技だ。



●戦闘
 戦闘は,通常攻撃とスキルの組み合わせが基本で,とくに変わったところはなく,ごく一般的なものといっていいだろう。キーボードショートカットで武器の持ち替えも可能なので,遠隔→近接の切り換えもストレスはない。
 対空攻撃ができないMobも多いので,空中から一方的に攻撃することも不可能ではない。ただし,空中から攻撃を行うとMPがどんどん減っていくので,これも万能というわけではない。

→初心者フィールド (2分2秒:58.3MB,MPEG-1)
→スキル&武器持ち替え (22秒:10.6MB,MPEG-1)



●水中移動
 水中ではもちろん泳げる。息継ぎが必要ないようなので,長時間でも潜水できそうだ。水中では水の揺らぎや水面で屈折した外界の描写などが行われている。なお,水中にいても,水面には波紋が出ているので,水上からでもキャラクターの場所は把握できる模様だ。

→潜水 (21秒:10.5MB,MPEG-1)



 韓国語よりはまだ見て少しは分かるとはいえ,中国語のゲームはなかなか辛かった。チャットではどうやら英語が化けるらしく,コミュニケーションを取ることもままならなかった。まだまだ確認できていない部分も多いので,日本語版には期待したいところだ。(aueki)


Perfect World -完美世界-
■開発元:洪恩軟件(Golden Human)
■発売元:シーアンドシーメディア
■発売日:2007/04/09
■価格:基本無料(アイテム課金制)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060807224725detail.html