ガイアックス,「とぅいんくる」の台湾や香港での展開を決定
ガイアックスは,台湾や香港でオンラインゲームを配信しているAPEとの資本提携を発表した。また同時に,APEを通じて同社のオンラインレースゲーム「とぅいんくる」を,台湾および香港で配信するライセンス契約を締結したことを明らかにした。
APEは元々,台湾の大手通信会社Asia Pacific Online Service(APOL)の一事業部で,日本でもお馴染みのMMORPG「TANTRA」や「With Your Destiny II」,そしてオンラインアクションゲーム「サバイバルプロジェクト」などの韓国産オンラインゲームを台湾と香港で配信し,200万人以上もの会員を獲得している企業。 APEとしては2005年8月19日に設立登記され,2006年7月31日までに,APOLの事業部として行ってきたオンラインゲーム事業の移管手続きが,完了する見込みとなっている。 これに先立ち,ガイアックスは7月13日に開催した取締役会において,現在APEの株主である台湾のAnaheim Electronicsから,APEの株式を取得する契約を締結するという決議を行った。ガイアックスは,APEが発行する株式の41.37%を取得することになる。
こうしてガイアックスは,台湾と香港へのオンラインゲーム配信基盤を手にするわけだ。ガイアックスとしては,台湾と香港を含む東アジア地域に,オンラインゲーム事業を展開したい意向を持っており,それを具現化するべく,今回の資本提携に踏み切ったということだろう。 そしてその第一弾として,とぅいんくるの配信権をAPEが取得し,台湾と香港でサービスする予定だ。
ちなみにガイアックスでは,コンシューマゲームでの開発経験を持つ日本国内のデベロッパと共に,とぅいんくるをはじめ,オンラインボウリングゲーム「天晴!からくりボウリング」やFPS「超学校」といったカジュアルゲームの配信準備を進めている。 とぅいんくるは,日本国内でのオープンβテスト開始が8月1日(火)に控えているという段階であるため,今後,台湾と香港向けのローカライズなどが行われるであろうことを考えると,実際にこれらの地域で配信されるには,少し時間がかかりそうだ。だが,とぅいんくるが日本,そして台湾,香港でどこまで受け入れられるかに,その後のタイトルの命運はかかってくるはず。 国産オンラインゲームに対し,強いこだわりを見せるガイアックスの今後は,日本のゲーマーにとって少し気になるところ。今後の動向に注目したい。(TeT)
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とぅいんくる |
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