「FFXI」,RMTに関連した約250のアカウントをBAN。2500億以上のギルを回収
スクウェア・エニックスは,同社が運営中のMMORPG「ファイナルファンタジーXI」で,RMT(リアルマネートレード)に関与していた約250のアカウントを強制退会処分するとともに,それらのアカウントが所有していた約2500億ギル(ゲーム内通貨)を回収したと,本日6月12日に発表した。
同作公式サイトによると,2006年5月中旬頃,同作開発チームの調査により,不正な手段を用いて大量のギルを獲得している複数のキャラクターが明らかになったという。そしてさらなる調査の結果,組織的な不正行為で獲得したギルを用いたRMT集団の存在を突き止め,今回の処分に至ったとのこと。なお,今回発覚した「不正な手段」の詳細については説明されていないが,その不正な手段を封じるための対策は,5月20日の緊急メンテナンス作業で完了している。 スクウェア・エニックスでは,FFXIのRMTを含む不正行為の一切を例外なく禁止している。それらの行為は,今後も発見次第,厳しく対処していくこととなり,開発/運営チームによるゲーム内世界の動向調査についても,より一層の強化を図るとしている。
FFXIという,国内でも(そして世界でも)トップクラスの人気を誇るMMORPGにおいて,「約250の不正アカウント」程度のBAN処分では効果が薄いのではないか? と思う人もいるかもしれないが,今回スクウェア・エニックスによって回収された「2500億ギル」がどれほどの大金なのか,プレイヤーならば容易に想像できるだろう。その大量のギルを得るために用いられた不正手段についても,先日の対応によって完全に封じられており,ゲーム内経済への浄化作用は計り知れない。
規模がどんどん大きくなっているRMTという問題に直面し,「見極めが難しい」「冤罪の危険性がある」「他メーカーと協調路線で対処していきたい」などの言動が目立つオンラインゲーム各社だが,これほど大規模なMMORPGにおいても,キッチリと“処理”できることが実証された。 BANされたRMTアカウントが戻ってこないことを願いつつ,同社の今後の監視/対処に,大いに期待していきたい。(大路政志)
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ファイナルファンタジーXI |
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