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Radeon 9500以上で適応型AAを可能にした「Catalyst 6.5」公開
2006/05/25 13:28
 ATI Technologiesは,同社製グラフィックスチップおよびグラフィックス機能内蔵チップセット向けドライバ「Catalyst」の最新版「Catalyst 6.5」をリリースした。すでに4Gamerの最新ドライバページは更新済みなので,すぐに利用したい人はそちらからどうぞ。

 さて今回のアップデートでは,これまでRadeon X1000シリーズでしか利用できなかった適応型アンチエイリアシング(Adaptive Anti-Aliasing)が,Radeon 9500以上のグラフィックスチップで新たにサポートされた。同技法については本誌連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」でRadeon X1000シリーズについて解説した回に詳しいため,ここでの解説は行わないが,すごく簡単にいえば「画質への影響が大きいところだけ高精度のアンチエイリアシングを適用することで,画質の向上と処理の高速化を同時に図る」というものだ。

 このほか2006年5月版Catalystでは,Radeon X1600/X1300のCrossFire動作時に「Unreal Tournament 2004」で23%,シリーズのどのタイトルかは明らかになっていないが,「Tom Clancy's Splinter Cell」(と書かれているが,オリジナルか続編か,シリーズ全体を指しているのかは不明)で20%のパフォーマンス向上が図られているとのこと。また,主に以下のような問題の解決がなされているという。ただし,Catalyst 6.4で解決していなかったいくつかの問題(詳細は2006年4月13日の記事を参照してほしい)は,Catalyst 6.5でもそのまま残っている。

主なバグフィックスと,それにともなう問題の解消
  • DOOM 3……描画設定がUltra Qualityでないときに,特定条件下で描画がおかしくなる問題
  • Far Cry……Version 1.33パッチを導入すると,特定条件下でベンチマークテスト実行中にWindowsが応答しなくなる問題
  • Catalyst Control Center……Radeon X700でディスプレイのクローンモードを有効にすると,リフレッシュレートが60Hzに固定されてしまう問題。日本語表記の一部がおかしかった問題
 未解決の問題が4月から放置され続けているというのはちょっと気になるところだが,それでも適応型アンチエイリアシング機能の追加は,X1000シリーズ以外のRadeonシリーズを利用している多くの人にとってはいいニュースだろう。
 ドライバの導入作業自体は自己責任となるが,Radeonシリーズのユーザーは,アップデートしておくことをお勧めする。(佐々山薫郁)


ATI Catalyst
■開発元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売元:AMD(旧ATI Technologies)
■発売日:-
■価格:無料
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060525132834detail.html