NVIDIA,Turion 64 X2用チップセット「GeForce Go 6100」を発表
AMDがノートPC向けのデュアルコアCPU「Turion 64 X2」を発表したのに合わせて,NVIDIAは対応チップセット「GeForce Go 6150+nForce Go 430 MCP」ならびに「GeForce Go 6100+nForce Go 430 MCP」を発表した。いずれも低コストのノートPC用とされている。
GeForce Go 6150/6100は,いずれもデスクトップ向けのチップセット「GeForce 6150/6100」をベースに,省電力など,モバイル向けの機能を追加した製品だ。GeForce 6シリーズらしくDirectX 9.0cに対応し,次世代Windows「Windows Vista」をサポート。NVIDIA独自のビデオ再生支援技術「PureVideo」も利用可能になっている。
先に紹介したATI Technologies製のTurion 64 X2対応チップセットでは,グラフィックスコアの動作クロックで2モデルが差別化されていたが,GeForce Go 6150と6100の場合,425MHzで同じ。 では何が違うのかというと,NVIDIAが公開しているスペック表によれば,GeForce Go 6150はバッテリー持続時間に最適化され,一方GeForce Go 6100はGeForce Go 6150が持たない外部PCI Express x16バスを持つ。GeForce Go 6150は純粋なモバイル用途,GeForce Go 6100はDTR(DeskTop Replacement,デスクトップ代替)ノートPCがターゲットなのかもしれない。その意味で,GeForce Go 6100チップセットは,ゲーマーとしても無関係というわけではなさそうである。
ちなみにNVIDIAは,ノートPC向けのローエンドグラフィックスチップ「GeForce Go 7200」も同時に発表した。詳細は明らかになっていないが,型番からして,3D性能にはあまり期待できそうにない。ゲーマー向けというより,Windows VistaとPureVideoへの対応という部分に興味を持つ人向けのグラフィックスチップといえるだろう。(佐々山薫郁)
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