[E3 2006#048]年内中にクローズドβテスト開始? 「Hellgate:London」最新版がプレイアブル出展
NAMCO BANDAIブースでは,ビル・ローパー氏率いるFlagship Studiosが開発中のオンラインRPG「Hellgate: London」の最新バージョンがプレイアブル出展されており,10台前後設置されている試遊台は,常にほぼ満席状態という人気ぶりである。
Hellgateは,FPSのアクション性とRPGの成長要素を兼ね備えたオンラインゲーム。マップや敵の配置,アイテムの能力などに関するランダム性と,プレイヤーキャラクターや装備品のカスタム性が特徴となっており,世界中のRPGファンから注目を集めている。 今回出展されたバージョンでは,先日「こちら」で紹介した新クラス「カバリスト」が実装されているほか,最大12名のマルチプレイが可能になっていた。マルチプレイ機能に関しては,テストとしての意味合いが強いらしく,マルチプレイならではのコンテンツがアピールされていたわけではなかった。とはいえ,「現状でも」最大12名のマルチプレイが可能だという事実は,本作のマルチプレイモードに期待している人にとっては,実に嬉しいニュースである。
待望の新クラス,カバリストのプレイフィールは,「Diablo II」のネクロマンサーを彷彿とさせる。白兵/銃撃戦に長けるテンプラーと比べ,身体能力が若干劣っているカバリストだが,専用装備となる魔法用デバイス(弾丸ではなく魔力を射出する)や,各種エレメンタルを使役する召喚魔法を使いこなせば,あらゆる局面に対応できる戦闘能力を発揮する。 なお,実際にカバリストでプレイしてみたところ,レベル2で最初の召喚魔法が使用可能になった。最初に召喚できるのは,火炎を射出するエレメンタルで,最大3匹まで召喚可能。常に3匹召喚しておけば,ゲーム序盤でも火力不足に悩まされることはほぼないといえそうだ。 また,もう少しレベルが上がると,近接戦闘を得意とするエレメンタルが召喚できるようになった。いずれのエレメンタルも打たれ弱いが,攻撃力の高い武器を装備している状況ならば,近接戦闘用のエレメンタルを盾として運用する戦術が有効である。なお,ここで触れているエレメンタルは,「合計で3匹まで召喚可能」だった。2体を近接戦闘タイプ,1体を火炎射出タイプにするなど,好みの構成が楽しめるようになっている。 なお,さらにレベルが上昇すれば,上記のエレメンタルとは別種の,より強力な魔物が召喚できる。こちらに関しては1体までしか召喚できなかったものの,上記エレメンタルとは別の召喚枠なので,3体+1体の計4体が同時召喚できるわけだ。
そのほかの点で気がついたのは,キャラクターのカスタマイズ性が向上したこと。髪型や顔のパーツがかなり充実してきており,より個性的なキャラクターが作れるようになっていた。 また,武器と防具の色を揃える「アーマーセット機能」も実装されていたようだ。筆者は試せなかったが,試遊台の中には,全身真っ赤なカバリストや,白ずくめのテンプラーなども動いていたので,これは比較的気軽に試せる機能のようである。
さて,限られた時間の中でではあるが,今回の最新バージョンで遊んでみて,まず思ったのは,「そろそろ完成間近なんじゃない?」ということ。冒険の拠点となるステーションには,各種NPCが配置済みだったし,クエストも普通に受けられ,クリアすることが可能だった。登場するモンスターやアイテム類なども,実にバラエティに富んでいたし,すでに「デモ版」として配布されてもおかしくない完成度であった。 Flagship StudiosのCEOビル・ローパー氏が,E3会場で韓国メディアに語ったところによると,「現時点での完成度は70%。2006年末,全世界同時にクローズドβテストを実施する予定」とのことなので,Hellgateで遊べる日も近そうである(近いといっても,早くて今年末だが)。(大路政志)
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Hellgate: London |
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