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[韓国ゲーム事情#503]「魔球魔球」日本サービスは年内を予定
2006/03/16 21:17
Kimの韓国最新PCゲーム事情#503

オンライン野球ゲーム「魔球魔球」オープンβテスト開始。日本サービスは年内を予定(2006/3/16)

Text by Kim Dong Wook

 AniParkが開発し,CJ Internetの「Netmarble」でサービスされるオンライン野球カードバトルゲーム「魔球魔球」オープンβテストが,韓国で3月9日よりスタートした。

 これまで,3度のクローズドβテストを行ってきている本作は,間もなくシーズンが開幕するプロ野球や,「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」などの人気も相まって,かなりの注目を集めている。

 数あるプラットフォームに,星の数ほどの野球ゲームは登場しているが,その中で本作が異彩を放っているのは,コンピュータゲームゲーム史上でおそらく初めて,複数人同士の対戦を実現した野球ゲームである点だろう。
 3人対3人での対戦ができるモードが用意されているのだが,ほかのプレイヤーが操作している間の待ち時間は決して退屈なものになっておらず,むしろチーム戦特有の緊張感を高めるとして,好評を博しているようだ。

 また,これ以外にも30人のプレイヤーが一斉に参加できる「ホームラン競争」も,オンラインゲームならではのゲームモードだ。
 このモードでは,ただ単純にホームランの本数や飛距離で順位を決めるだけでなく,ファウルや空振りによって減点されたり,特定のフェンスを超えるホームランを打つとボーナス点が入るなど,ほかの人のプレイを見ながら一緒に楽しむことができる。

 従来のオンライン野球ゲームでは,コミュニティの活性化が難しく,そこが短所となっていたのだが,この二つのモードは,そういった課題をクリアしているようだ。

 野球というスポーツ自体,ルールが少し難しいため,初心者向けのチュートリアルモードと練習モードが充実しているのも,本作のポイントだ。
 以前の記事でもお伝えした,「真っ向勝負モード」や「フルカウントモード」,そして「Spell」「No Spell」といったモードは,野球や野球ゲームの初心者から上級者まで,自分のプレイスタイルに応じて遊ぶことができる。
 また,実際の競技同様,プレイヤーのチームに所属する選手の各種記録は,記録室に登録され,いつでも確認できる。このあたりは,マネージメント的な楽しさを狙っているようだ。

 CJ Internetの関係者は「魔球魔球のコミュニティ性をより強化するべく,大規模なリーグや大会などを企画中だ。例えば,ギルド同士のリーグをゲーム内にシステムとして組み込むようなことを予定している」と語っており,コミュニティ性が強化されたオンライン野球ゲームとして成長させていく意志を見せている。



 なお,オープンβテスト開始前日である,3月8日にCJ Internetの会議室で行われた発表会で,AniParkのKim Hong Gyu社長に,日本を含む韓国外でのサービス予定について聞いてみたところ,「日本ではCJインターネットジャパンが,遅くとも年内にはサービスを開始する予定。日本のプレイヤー達の要望があれば,日本野球機構と交渉し,実際のチームや選手名などを使用することも考えている。だが,交渉は簡単ではないと思うので,架空のチームや選手名でのサービスになる可能性もある」との回答が得られた。
 日本の野球ファンの多くは「プロ野球」のファンであろうから,実名選手の登場が実現するかは気になるところだが,現時点で確かなのは,2006年内にサービスが行われるということだけのようだ。


魔球魔球
■開発元:AniPark
■発売元:CJ Internet
■発売日:N/A
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.03/20060316211729detail.html