NVIDIAは,同社の運営するWebサイト「nZone」で,公式β版グラフィックスドライバ「ForceWare 84.20 BETA」を公開した。2006年3月9日の記事でお伝えしていたように,NVIDIAは報道関係者に対し,正式公開版が「ForceWare 84.19」になると予告していたが,土壇場でマイナーアップデートが行われたようだ。
そんな出自の最新βドライバだが,その目玉は言うまでもなく,2006年3月9日に発表されたGeForce 7900 GTX/GTとGeForce 7600 GTへの対応である。このほか,新たにAGP版のGeForce 6800 GSについてもサポートが追加されている。
前回の公式βからあまり時間が経っていないため,英語版リリースノートによると,主なバグフィックスは以下の2点。これらと新グラフィックスチップへの対応以外は,3月3日の記事でお伝えした「ForceWare 84.12 BETA」と比べて劇的な変更はないようである。
- GeForce 6800とWindows XPを組み合わせたときに,「Star Wars Battlefront II」で一部が正常に描画されない問題
- Windows XP環境下で,アンチエイリアシングを適用すると「F.E.A.R.」プレイ時の3Dパフォーマンスが大きく低下する問題
現在のところ,GeForce 7900/7600シリーズをサポートする公式ドライバが存在しないだけに,今回の84.20版がそれになる可能性は高いと見てよさそうだ。致命的な問題が発見されなければ,WHQL認証が取れ次第,NVIDIAの公式サイトで公開されるのではなかろうか。 もっとも,β版はβ版なので,それこそ本当に致命的な問題がないとは限らない。導入はくれぐれも自己責任で。(佐々山薫郁)
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