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「FFXI」拡張ディスク「アトルガンの秘宝」 アトルガン皇国や新ジョブの概要が明らかに
2006/01/27 00:00
 4月20日(木)スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXI」の次期拡張ディスク「アトルガンの秘宝」の新情報を,2週間ぶりに入手した。今回は新エリア新ジョブ,そして新モンスターの情報だ。



■新エリアの設定資料(リリースより)

アトルガン皇国〔The Empire of Aht Urhganf〕

ミンダルシア大陸の東、エラジア大陸を版図とする国家。西端はググリュー洋を望み、東端は極東諸国と境を接する広大な領土を有する大国で、宗教的権威と世俗的権威を兼ね備えた絶対君主「聖皇」によって統治されている。
水晶大戦の折、アルタナ連合諸国、中でも最大の通商相手だったタブナジア侯国は、アトルガン軍の参戦を切望したが、再三の援軍要請にも関わらず、同国は孤立主義を貫き、ついに派兵しなかった過去がある。そのため、今でも西方のアルタナ四ヶ国とは外交的に疎遠な状態が続いているようだ。また一方の極東諸国とは現在、交戦状態にある。


皇都アルザビ〔Al Zahbi〕

広大なアトルガン皇国領の西半分を司る首都で、高い塁壁で幾重にも護られた堅固な城塞都市。石造家屋の屋根を連ねて通路とする多層構造の街並は、さながら迷宮のようである。街中に散見される蛇の紋様は、皇国のシンボルである両頭の蛇王「ザッハーク」がモチーフ。

市内は、以下の3つの街区に大別される。

人民街区:まだ市民権を付与されていない住民や市民権を剥奪された元皇民が暮らす、比較的新しい街区。都市の外周に位置しているため、常に獣人の脅威にさらされている。

辺民街区:貿易商や傭兵、冒険者など、主に国外から皇都に流入した者や、彼ら相手の商人や職人が住んでいる雑多な雰囲気の街区。北に内海、南に外海に面した港があり、皇国の西の玄関として機能している。

皇民街区:ひときわ高くそびえる白壁の内側にある街区。豪奢な皇宮や軍施設、そして皇民の邸宅が建ち並ぶが、市民権なき者は立ち入ることすら許されない。



 タイトルにもなっているアトルガン皇国の名前は,前回紹介した新エリア「マムージャ」と「マムーク」の紹介文の中などにも出てきてはいたが,概要とスクリーンショットが公開されたのは,今回が初。
 アトルガンを治める絶対君主「聖皇」の存在も含め,拡張ディスクで追加される新たな世界の全貌が,徐々にではあるが見えてきたといえるだろう。



 そしてもう一つの大きなニュースは,「青魔道士」に続く新ジョブ「コルセア」の存在だ。

■新ジョブの設定資料(リリースより)

コルセア〔Corsair〕

かつて近東の海を所狭しと暴れまわっていた勇猛な海賊の末裔。複銃身の短銃「ヘキサガン」を帯び、華麗なギャンブルテクニックを切札としている。



 タイトルに「秘宝」と付くだけに,「海賊の末裔」という設定のこのジョブで,一体どんなことが行えるのかが非常に気になるところだが,これ以上の詳細は後日の公開となる模様。「華麗なギャンブルテクニック」というからには,カードやコインで攻撃できたりするのだろうか(ぜになげ?)。とりあえずは,あれこれ期待を膨らませておこう。



 さらに3種類の新モンスターも公開された。

■新モンスターの設定資料(リリースより)

マーリド〔Marid〕

近東の樹林にわずかに棲息する、小山のような巨獣。自在に動かせる腕の如き長大な鼻と敵を薙ぎ払う湾刀の如き長大な門歯が武器。草食だがとても気性が荒く、燃えるような赤色の眼をむき、地鳴りを発しながら突進してくるマーリドを止める手立てはないと云われる。チゴーの大繁殖により個体数が激減する以前、アトルガンでは軍事用に訓練されたウォー・マーリドが戦場の花形だったが、現在では決戦兵器として皇宮内に温存されており、滅多にその姿を見ることはできない。


チゴー〔Chigoe〕

近東の風土病、チゴー症の原因として知られる、小さな寄生虫。普段は砂中に潜伏。動物が側を通ると驚異的な跳躍で身体に取り付き、皮膚に侵入して成育する。チゴーが皮下に作り出す瘤は、想像を絶する苦痛をもたらすため、彼ら数匹の宿主となると、たとえ大型動物でさえ衰弱死してしまうと云う。最新の錬金術ギルドの研究によると、かつてバストゥークで猛威を振るった鎖死病も、この虫が媒介した不可視の毒気が原因であったことが確実視されている。


クトゥルブ〔Qutrub〕

腐敗を抑えるため、全身を防腐帯で覆った食屍鬼。死後、ラミアに呪紋を施されて操られている他の不死なる者(アンデッド)たちと異なり、クトゥルブはラミアの魅力に屈し、彼女らに永久に奉仕せんがため、生きながら特殊な修練によって不死化を目ろんだ者たちである。故に、いまだ生前の欲望をいくらか残しているようで、わずかに残る血肉を維持するため屍肉を喰らったり、宝飾品を貪るように収集したりする。腰に携えているのは自ら捨てた生命を宿らせた霊剣であり、不死と引き換えに必殺の一撃を放つことができると云う。




 今回の情報はここまで。以前に公開された情報と合わせると,アトルガンの秘宝で描かれる世界の雰囲気が,徐々にハッキリしてきたように思える。
 4月20日の発売までの間も,新情報を入手次第お伝えする予定なので,あれこれ想像しながら楽しみに待っていてほしい。(TeT)


ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝
■開発元:N/A
■発売元:スクウェア・エニックス
■発売日:2006/04/20
■価格:オープンプライス
→公式サイトは「こちら」
ファイナルファンタジーXI
■開発元:スクウェア・エニックス
■発売元:スクウェア・エニックス
■発売日:2002/11/07
■価格:オープン
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.01/20060127000000detail.html