日本モリアが語るMMORPG「DEKARON」日本展開の今後について
日本モリアのマーケティングマネージャー・市川氏と共に編集部を訪問してくれた,DEKARONキャンペーンガール。プレス発表会でも活躍していたので,ご存知のプレイヤーも多いのではないだろうか
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■基本プレイ料金は無料。アイテム課金については3月頃アナウンス
本日(1月24日)の14時頃に,MMORPG「DEKARON」オープンサービス開始のニュースをお伝えしたが,その数時間後に,日本モリアのマーケティングマネージャー・市川氏が,マジシャンに扮したキャンペーンガールと共に4Gamer編集部を訪問。先ほどのニュースではお伝えできなかった,より深い話を聞くことができた。
→「DEKARON」オープンサービス開始については「こちら」へ
まずは,1月27日に開始されるオープンサービスについて。これはすでにお伝えしたように,「誰もが無料でプレイできる正式サービス」という位置づけになっている。 日本モリアの市川氏によると,「当初,少なくとももう一回くらいはβテストを行う予定でした。しかし,負荷テストを兼ねたクローズドβテストの結果が良好だったこと,そこでプレイヤーから寄せられた意見や要望が,ほぼクライアントに反映できたことなどを踏まえて協議した結果,正式サービス開始という決定に至りました」とのことだ。 そして,今後実装予定のアイテム課金システムとの兼ね合いによって,ゲームのデータベースが新しくなり,その影響で,クローズドβテストからのキャラクターデータ移行は物理的に不可能となったそうだ。その件に関しては,「あくまでテストに関してなら,キャラクターデータの引き継ぎは簡単なのですが……。当初から,正式サービスの開始に合わせてデータをワイプする予定だったので,どうかご了承ください」とコメント。データこそワイプされるものの,クローズドβテスターに対しては,キャラクターレベルに応じてアイテムやゲーム内通貨がプレゼントされるので,心機一転,DEKARONを楽しむこととしよう。 アイテム課金システムの導入について尋ねたところ,「まだはっきりしたことはいえないのですが,3月か4月には,アイテム課金に関する詳細をお伝えできると思います。アイテムのラインナップについては、できるだけ多くの人に楽しんでもらえるよう,多岐に渡るラインナップを用意したいですね」とのことだ。
見栄えのするグラフィックスと演出効果は,まるでアクションゲーム。爽快感溢れる戦闘シーンは,本作の大きな魅力だ。
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■日本独自仕様は随時開発/導入予定とのこと
すでに韓国や中国では高い評価を得ているDEKARONだが,先日日本で行われたクローズドβテストの感触も,なかなか良好だったようだ。 「クローズドβテストは,おかげさまで大好評でした。プレイヤー枠は最初2500人規模だったのですが,テスター希望者が殺到したため,最終的には6500人規模に拡大したほどです」と,市川氏は喜色満面で語った。ちなみに,当初の予定の数倍規模で展開されたクローズドβテストだが,高負荷によるサーバーダウンは一度も発生しなかったという。そういった背景が,今回のオープンサービスの早期実施に影響しているのだろう。 さらに市川氏は,「27日のオープンサービス開始に備え,3万人〜5万人規模にも耐えうるサーバーを用意しました。初日に予想を上回る数のプレイヤーが殺到しても,比較的快適にプレイできると思います」と力強く語った。MMORPGにとって,サービス開始直後の混雑/サーバーダウンは,ある意味「洗礼」ともいえることだが……,27日が実に楽しみである。
さて,オープンサービス用クライアントには,新要素やグラフィックス面の変更だけでなく,さまざまなバグフィックスや処理の高速化も施されているらしい。これは,韓国の開発スタッフを招き,日本で直接作業をしてもらうことで,仕事のタイムラグを解消しているそうだ。「日本人に合ったDEKARONを作るために,日本独自のチューニングやアイテム追加を積極的に行っていきます」とのことだが,そういった環境が整っているなら,開発の遅延なく,定期的なアップデートが期待できそうである。
釣りを始めとする新システムの搭載や,一部グラフィックスのリファインなど,オープンサービス用クライアントにはさまざまな改良が加えられている。オープンサービス以降のアップデートにも,期待が持てそうだ
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オフラインイベントやメディアミックスなど,さまざまな企画が実施/計画されているDEKARON。キャンペーンガールの露出も,今後さらに増えていきそうだ
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■ゲームを軸に広がりをみせる「DEKARON」ワールド
以前お伝えしたように,DEKARONという作品には,ゲーム版と小説版が存在する。そこからは当然,メディアミックス展開が期待できる。 それについて尋ねたところ,「DEKARONのゲームと小説は同時に生まれ,それぞれが相互作用することで発展していきます。オープンサービスでも,小説に登場するキャラクターや場所,エピソード(クエスト)などが実装されます」との話が。 日本でのDEKARONは,日本モリアがゲームの運営/ローカライズを担当し,スープレックスがメディアミックスを担当するという形で展開されていく。そんな中,小説版DEKARONの書籍化やサウンドトラックのリリースが,ほぼ決定しているそうだ。 しばらくはゲーム(日本モリア)主導の日本展開となりそうだが,スープレックス主導のニュースも,徐々に増えていきそうである。(大路政志)
小説版との相互作用によって発展するDEKARONワールド。オープンサービスで,ストーリー展開やクエストの内容に注目してプレイすれば,今後予定されているメディアミックス展開も,より一層楽しめそうだ
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