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「ファンタジーアース」第3次βテストは1月27日(金)開始 ランク制度導入で,戦争時のゲームバランスが変化
2006/01/23 22:36
 スクウェア・エニックスは本日(1月23日),MMOアクションRPG×ストラテジー「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」第3次βテストを,1月27日(金)〜2月5日(日)の日程で実施することを,公式サイトで明らかにした。
 この第3次βテストは,正式サービス前の最後のテストと目されており,当然これまでに行われてきた2度のβテストと比較して,かなり製品版に近づいた仕様になるようだ



■「ランク制度」「参戦コスト」導入で戦力バランスが均衡
画面右下,キャラクター名の横にある星の数がランクを表している

 第3次βテストで導入される新仕様のうち,最も大きな影響がありそうなのが「ランク制度」だ。これは,プレイヤーキャラクターの戦争における活躍度を表す指標で,キャラクターレベルとは別に設けられ,参加した戦争の結果によって変化する。
 具体的には,ランク1のプレイヤーキャラクターが,参加した戦争で2連勝すればランク2に,逆にランク2のプレイヤーキャラクターが,参加した戦争で3連敗すればランク1に,といった具合。ランクの変化条件は以下のとおりだ。


ランク上昇条件 ランク下降条件
1→22連勝 5→42連敗
2→32連勝 4→32連敗
3→45連勝 3→23連敗
4→510連勝 2→13連敗


 なお,これらの条件を満たさない場合,例えば,勝ち負けを交互に繰り返しているような場合は,その時点でのランクが維持される。
 このランクは,プレイヤーキャラクターのレベルというよりも,プレイヤースキルの高さを示すものだと考えていいだろう。

 さらにこのランクは,戦争への参加にも影響がある。ランク制度の導入と同時に,「参戦コスト」という条件が設けられたのだ。コストといっても,ゲーム内で特別な費用が発生するわけではなく,これは,戦争に参加するプレイヤーキャラクターの戦力のこと。
 これまでのテストでは,人気のある国にプレイヤーが集中し,戦争時には参加者のバランスが不均衡になってしまうようなケースがあった。これを回避するために導入されたのが,この参戦コストという設定だ。
 例えば,戦争開始前に一方の国に高ランクのプレイヤーキャラクターが多く参戦表明をしていると,相手の国は同数の高ランクのプレイヤーキャラクターか,より大人数の低ランクプレイヤーキャラクターが参戦できるようになる。
 これにより,戦争時の戦力バランスが比較的均衡した状態になり,ゲーム性がより高まるというわけだ。


 またこのほかにも,大陸マップのデザインやインタフェースに変更が加えられた。大陸マップをチェックするだけで,各フィールドの状況や,戦争中であれば参戦の可否などが一目でチェックできるようになっている。

●画面左:この場合,参戦中の人数はカセドリアが上回っているのだが,ネツァワルにはランク5のプレイヤーキャラクターが6人参戦しているため,カセドリアはランク4以下のプレイヤーキャラクターであればさらに参戦できる ●画面右:大陸マップを見るだけで,各フィールドの状況を把握できる


■さまざまなモンスターがプレイヤーを待ち受ける
●フェアリー
透明な羽根で,蝶のように宙を漂っている。体が非常に小さいだけでなく,普段は茂みに隠れているため見つけにくいうえ,動きが素早いので捕まえるのは困難。滅多に攻撃してくることはないが,敵意を持って接すれば強力な魔法で反撃してくる

 何度となく説明してきているとおり,本作の最大の特徴はプレイヤー参加型の戦争(最大50人vs.50人)だ。だがもちろん,フィールドにはモンスターも登場する。戦争に参加したほうが,レベル上げなどの効率は良いが,いつでも参加できるというわけではない。そんなときは,フィールドに出てモンスターを狩ったりすることになるだろう。ここでは,そんな登場モンスターの一部を紹介していこう。

●上段左:ゴブリン
知能を持った人間型モンスター。個々の戦闘能力は高くないものの,集団で襲いかかってくることがあるので要注意。世界に広く分布している

●上段中:ヴェノムス
各国の首都付近でよく見られる巨大な蜘蛛。元々は普通の蜘蛛だったが,クリスタルの力の影響により,巨大で凶暴なモンスターと化した。「混沌の時代」と呼ばれるかつての大戦争時代に,エルフの賢者達がクリスタルの力を使って生み出した生物兵器の残骸との噂もある

●上段右:ジャッカル
体を針のような皮膚で覆っている獣。素早い動きと牙で獲物を襲う,凶暴な肉食獣。一匹で行動することが多い

●下段左:グリフォン
鳥のような上半身と獣のような下半身を持つ,山岳地域に生息するモンスター。普段はおとなしいが,獲物を見つけた途端に強靱な爪とくちばしで襲いかかってくる

●下段中:ハーピー
上半身は女性のような体つきだが,大きな翼が生えていて,下半身は鳥そのもの。上空から,通りかかる冒険者や戦士,旅人を見つけては,見境なく襲ってくる。暴風の女神とも呼ばれている

●下段右:オーク
人間より前に大陸に生息し,独自の歴史を築いてきた凶暴なモンスター。戦いを好み,そのための技術は向上したが,人間のような生活文化を伴わなかったため,今では各地に散らばり,小規模の集団で生活している。大陸を横断する人々を襲い,武器や魔法技術を奪う。集団戦が得意


■「オーレオール大陸」の主なフィールド

 第2次βテストで開放された「ホルデイン王国」があるオーレオール大陸のうち,三つのフィールドの情報が今回新たに公開された。
 オーレオール大陸は,ホルデイン王国で長い間続いていた内乱の影響で荒れ果てた土地になっていたが,女王ワドリーテの統治により,豊かな土壌の一面が再び見えつつあるという設定だ。

●左:セノビア荒地
内乱の跡が色濃く残る場所。首都の近郊にあり,付近の海は最大の漁業場になっているが,この土地に近づく者が少ないため,内乱で使用された兵器や資材が残されたままになっている

●中:フロスティア山脈
広大な山々の間を縫うように川が流れている,山脈地帯。緑が点在し,美しい絶景は訪れる者の心を癒すが,その半面,実際には歩くことすら困難な場所でもある

●右:オコラル遺跡
石柱や石の階段が点在しているが,人が生活していたことを裏付ける事実は,どんな歴史書にも残されていない。だが伝説によると,ホルデイン王国の前身といわれる「トルクマイヤ帝国」に仕える神官が,クリスタルを崇める神殿を建てた場所らしい。実際,この地の中心には巨大なクリスタルが存在している


■正式サービス以降に登場する召喚モンスター

 最後は,正式サービス開始以降に追加される召喚モンスター「ドラゴン」「キマイラ」,そして「レイス」の情報だ。

●左:ドラゴン
巨大な祭壇「ドラゴンアルター」で,有史以前に存在していたエンシェントドラゴンの魂を召喚し,ドラゴンの力を身に宿すことができる。エンシェントドラゴンは「せかいのはじまり」と同時にクリスタルから生まれた生物であると言われており,世界の源であるクリスタルの力が集約されているという。ドラゴンが放つ「ファイアーボール」は,着弾すると広い範囲を巻き込む爆発を起こす

●中:キマイラ
錬金術の技術を集結させた「アルケミーラボ」から作り出される召喚モンスター。獅子,山羊,蛇のような頭,大きなかぎ爪を持った巨大な生物兵器だ。キマイラ製造技術の基礎を築いたのが,エルソード王国のナイアス・エルソード国王であることからも分かるとおり,召喚モンスターの中で最も歴史が浅い。物理攻撃,魔法攻撃共に強力だが,巨体であるがゆえに移動能力は低め。鋭い爪で攻撃する「引っ掻き」は,一撃で敵の体を切り裂くほどの破壊力を持っている。また,三つの首から吐き出されるブレスは,それぞれ火/水/雷と異なった属性を持っているので,敵にすると相当やっかいな相手といえるだろう。ただし,未だに実験段階であるため,長時間その形を維持することができないという弱点もある

●右:レイス
邪悪なネクロマンサーが設計した,冥界に通じる門「ゲートオブハデス」から地上へと召喚される。レイスが近づくと,敵国の人間達は闇に包まれ,降りかかる攻撃はおろか自分の位置すら分からなくなってしまう。レイスが持つ「断罪の剣」から繰り出される「ギロチンソード」は,闇に迷った人間を一人残らず処刑してしまうほど,絶大な威力を誇る



 第3次βテストに当選した人は,1月27日までの期間,ランク制度が戦争にどのような影響を与えることになるのか,あれこれ想像しながら楽しみにしていてほしい。
 正式サービスを待っている人も,あと1か月と少しの間,今回の記事やこれまでに4Gamerに掲載してきた記事で予習をしておいてはいかがだろうか。(TeT)
ファンタジーアース ゼロ
■開発元:スクウェア・エニックス
■発売元:ゲームポット
■発売日:2006/12/21
■価格:月額プレイ料金無料(アイテム課金制)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.01/20060123223611detail.html