[韓国ゲーム事情#467]「ZerA」で大規模なストレステスト実施
Kimの韓国最新PCゲーム事情#467
「ZerA」,2万人のテスターによるストレステスト実施(2006/1/19)
Text by Kim Dong Wook特派員
NEXONは,同社にとって初めての3D MMORPGとなる「ZerA: Imperan Intrigue」の,1次ストレステストを1月13日と14日に行った。これは,オープンβテスト前の最終点検という位置づけのもの。
サーバーとクライアントに対し,故意に過度な負荷をかけ,安定性を検証するために行われたこのテストでは,初心者プレイヤーのためのチュートリアルモードや,移動手段である「キャリナー」,新しい都市「アグィルロン」,「デミプレーン」の新クエスト,そしてパーティプレイのチェックも行われた。
今回のテストの参加者は,これまでに3度にわたって行われてきたクローズドβテスト参加者1万人と,クローズドβテストに落選した人の中から選ばれた1万人の,合計2万人。 テスター達は,開発チームが準備した上記のような課題を含め,ゲームに対してのさまざまな提案を行ったようだ。これは,オンラインゲーム開発に,ゲーマー達が積極的に関わろうという新しい流れといえるだろう。
テスト初日には,何度となくサーバーが落ちることもあったが,そもそも“ストレステスト”として行われたこともあり,テスター達は大きな不満を持つことはなかった模様。 翌日には,開発チームの迅速な対処により,かなり安定性も増し,快適にプレイができたようだ。
なお,2次ストレステストは,1月20日と21日に行われる予定。1次ストレステストと同様,テスト前日の夜に開発チームが告知した課題を遂行し,問題点を見つけたらレポートを提出するという形式だ。
本作の開発を統括するJeon,You Taeg氏は,「多くのテスター達が積極的に問題点を指摘し,意見を寄せてくれたため,ゲームの安定性をより高めることができました。これからもプレイヤーの意見に耳を傾け,多くの期待に応えられるMMORPGにしていきます」とコメントしている。
4Gamerの読者にとっては,本作の日本展開の予定が気になるところだろう。そのあたりを同社の広報チームリーダーであるYoon Dae Geun氏に聞いてみたところ,「ネクソンジャパンから,日本のゲーマー達の本作への期待度が非常に高いという報告を受けています。まずは韓国内サービスを安定化させ,それから日本サービスについて検討しようと考えていますので,明確な時期に関してはまだ決まっていません。ただ,日本のゲーマー達に安定的なサービスを提供できるよう,開発チームは完璧な準備をしていることだけは確かです」と語ってくれた。
ところで,最近のNEXONは,日本市場に向けて別の動きをしているとの噂がある。いくつかの噂を合わせて考えると,2006年中にZerAの日本サービスが行われる可能性は,低そうだが……。
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