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バンダイナムコグループ,ゲームコンテンツ事業を統合し新会社に
2006/01/11 21:27
 2005年9月29日付けでバンダイとナムコが共同株式移転により設立した持株会社,バンダイナムコホールディングスは本日(1月11日),バンダイナムコゲームスの設立を発表した。

 バンダイナムコゲームスは,バンダイの家庭用ゲームコンテンツ事業部門(ビデオゲーム事業部)と,ナムコの家庭用ゲームコンテンツ事業部門(CTカンパニー),業務用ゲーム機向けコンテンツ事業部門(AMカンパニー),モバイルコンテンツなどの事業部門(CXカンパニー),新規事業部門(インキュベーションセンター)の一部を統合し,2006年3月31日付けで設立される会社。現在のナムコの継承会社という位置づけになる。
 なお,現在のナムコでアミューズメント施設運営を行っているETカンパニーと,インキュベーションセンターの一部の機能は,新設分割により新生ナムコとして,アミューズメント施設事業をメインに展開していく。

 バンダイナムコグループは,現在手がけている事業をトイホビー(玩具/模型/アパレル/生活用品など),アミューズメント施設(施設の運営),ゲームコンテンツ(家庭用/業務用コンテンツ),ネットワーク(モバイルコンテンツ),映像音楽コンテンツ(映像ソフト/映像作品など)の五つの戦略ビジネスユニットに分類。
 その中でバンダイナムコゲームスは,ゲームコンテンツ戦略サブユニットの主幹会社という形になる。
 事業分野が重なっていた分野を整理することで,効率化を図ると同時に,各戦略ビジネスユニット間の相乗効果を狙っていく。

 バンダイナムコゲームスの社員数は1705名。内訳は,バンダイより55名,ナムコより1650名となる。また取締役は8人で,ナムコからは取締役会長の中村雅哉氏(現ナムコ代表取締役会長),代表取締役社長の石川祝男氏(現ナムコ代表取締役副社長)など5名,バンダイからは代表取締役副社長の鵜ノ澤伸氏(現バンダイ常務取締役)など3名が就任する予定。監査役3名は,猿川昭義氏(現ナムコ取締役副会長)をはじめ,全員ナムコ側からの就任となる。


 ここで気になるのは,バンダイとナムコが現在それぞれで抱えているオンラインゲームコンテンツの動向だが,現時点では役員人事が発表できる段階にすぎず,詳細については現場サイドでもつかみ切れていない様子だ。
 バンダイでは「ガンダムネットワークオペレーション2」および>「UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE Dawn of Australia」を運営中であるし,ナムコでは「テイルズ オブ エターニア オンライン」>「Hellgate: London」を準備中(後者は少し色合いが異なるが)。もしもこれらをまとめてバンダイナムコゲームスが手がける形になるとすると,ビッグタイトルを多数抱える大規模なオンラインゲームパブリッシャとなるだろう。
 ゲーマーにとっては,パブリッシャの規模などよりコンテンツの内容こそが重要であるのは当然のこと。これまで両社が培ってきたノウハウを相互に活用し,よりよいコンテンツを作り上げるための土壌が生まれることを期待したい。(TeT)


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http://www.4gamer.net/news/history/2006.01/20060111212715detail.html