ソフマップは本日(1月5日),ビックカメラとの資本・業務提携契約を締結したことを発表した。
ソフマップとビックカメラは,2005年1月に業務提携に関する覚え書きを締結し,中古商品買い取りや携帯電話,ブロードバンドサービスの仕入れ/販売ノウハウの共有化を進めてきた。また,業務提携と同時に,ビックカメラはソフマップの既存株主から株式譲渡を受け,議決権比率で14.47%を保有する筆頭株主となっていた。
だが今回,この提携関係ではソフマップの業績に改善が見られなかったとして,ビックカメラがソフマップの第三者割当増資を引き受けることとなった。ビックカメラは約20億円を投資し,ソフマップが新たに発行する普通株式510万株と優先株式757万7500株を獲得。議決権比率で61.56%の株式を保有することになり,ソフマップはビックカメラの連結子会社となる。なお,払い込みは2月末の予定。
これに伴い,ソフマップの代表取締役社長は桜本克次氏からビックカメラの取締役関連事業部長の野口 進氏に代わり,桜本氏はソフマップの代表取締役専務となる。 その他経営陣も大幅に刷新され,ビックカメラ色の強いものになる予定だ。
これらの詳しい情報は,ソフマップのプレスリリースを確認してほしい。
ちなみにソフマップの現場サイドでも,今回の発表は寝耳に水だった模様。両社店舗の利用者としては,ソフマップのプールとビックカメラのポイントが統合されたらいいなぁ……などとのんきに思ってしまうのだが,現場スタッフの多くもニュースリリース以上の情報をつかんでいないようだし,ポイントの統合などの具体的な話は,まだまだこれからなのだろう。
ビックカメラにとっては,日本有数の中古販売ノウハウを持っているソフマップは,まさに手が出るほど欲しいところかと思われる。中古販売は,通常流通より遙かに面倒でややこしいのだ。今回の提携により,ビックカメラによる「日常家電の中古販売」なども始まるのかもしれない。両社がどのような「業務」で提携していくのか,今後の動きに期待したい。(TeT)
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