はるかな未来の地球を舞台とする,シングルプレイ専用RPG「The Omega Project」が発表された。
舞台設定は1000年後の遠い未来。増え続ける人口に対応するため,地球上には複数の「レイヤー」からなる多重構造が形成された。それぞれのレイヤーは独自の環境や文化を持ち,どのレイヤーに属するかによって人類も階層化されている。
レイヤーに関する設定の一部が明らかにされており,物語がスタートするのが「Eden City」と呼ばれる最上層レイヤーだ。Eden Cityは文明化が最も進んだ,美しくて清潔なレイヤーであり,理想的な生活が送れる場所。また,太陽の光を直接受けられる唯一のレイヤーでもある。 その下にあるのが「FilterMetropolis」というレイヤー。高層ビルが林立し,上空を空飛ぶ車が行き交い,街にはロボットが溢れかえっている。空気は汚れており,Eden Cityよりも環境面で劣ったレイヤーだ。ドラッグ,セックス,ロックンロールなどの快楽に満ちた,サイバーパンクな世界らしい。 その下の「Taxscoom」というレイヤーは,かつては一般的な生活が送れる場所だったが,大規模な戦争が勃発したことにより,倒壊した建物が放置され,昼夜を問わず,ギャング同士の抗争が繰り広げられる荒れ果てた世界になってしまった。 さらに下にあるのが,「The Cell」と呼ばれる刑務所レイヤーだ。多数の凶悪犯罪者がこのレイヤーに収容され,警察によって管理されている。 そして,最下層のレイヤーが「Surface Of The Earth」。文字どおり,本当の地球表面に広がる世界だが,その実態を知る者は誰一人いない,禁断の場所だ。 プレイヤーは,警察官Rick Cypherを操り,この多重構造が形成された地球を舞台とする,壮大な冒険に挑むことになる。
本作の開発元はDarkEdge Studios。ゲームの公式サイトがオープンしているが,まだ開発初期段階らしく,あまり多くの情報は公開されておらず,コンセプトアートが数枚見られる程度だ。発売日は未定。(朝倉哲也)
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