「飛天online」での「運命の恋人」「宿命のライバル」とは?
ガマニアデジタルエンターテインメントが2006年に国内サービスを開始予定の「飛天online」。カートゥーン調のキャラクターなどパッと見のライトな印象とは裏腹に,ペット,生産,家,武器成長,転職/スキルシステム……など,非常にたくさんのウリがあるらしいというのは,以前の記事などでもお伝えしたとおりだ。しかし,その中で最も特徴的なものは,おそらく「宿命システム」を含んだ「人間関係システム」だと思われる。このゲームでは,人間関係(ゲーム内で設定されたもの)が大きな意味を持ってくるのだ。
飛天onlineのキャラクターには,「家族」「師匠」「弟子」「恋人」「友人」という,5種類の基本的な人間関係が用意されている。これらは,単にプレイヤー同士が仲が良いといっただけでは築けないもので,こういった人間関係になるためには,クエストとその成果であるアイテム「夢石」が必要になるらしい(台湾公式サイトでの情報では「プレゼント交換」となっているのだが,使い方の詳細は不明)。 こうして作り上げた関係は,お互いの信頼度によって強化され,関係のレベルが上がっていく。信頼度を上げるには,一緒にパーティを組んで狩りをしたりクエストをこなしたりする必要がある。そして,義兄弟での連続技や恋人同士での合体技(変な想像はしないように)といったスキルを獲得していくのだ。ちなみに,恋人とはいっても,後述の「運命の人」である必要はない。
上記の5種類は,プレイヤーが任意に構築できる関係だが,飛天onlineにはシステムによってあらかじめ決められた人間関係も存在する。これが「宿命システム」だ。 宿命システムで決められる関係は,3種類。「宿命の親」「宿敵」,そして「真実の愛」だ。親なのに“宿命”とはなんじゃこりゃという感じだが,これはゲーム内の家族とは別物で,前世や別の世界での関係がもとになっており,血縁を上回るほどの関係とされている。 宿敵は,なにも親の仇のようなものではなく,ときには友でありときには敵であり,共に切磋琢磨していく,まさにライバルといった感じである。そして真実の愛は,深い愛情で結ばれた運命の恋人を指す。この関係は,共に行動することで,凶を吉に転じ運命を変えていくほどの力を持っているのだ。 そもそもこのゲームでは,キャラクター作成時に生年月日などを設定していき,それをもとに中国占星術などで日々の戦闘運,仕事運,愛情運がかなり真面目に決められている。宿命システムも同様の計算で運命の相手を算出しているわけだ(日本版では,占いの方式が中国占星術からさらに本格的なものに変更されるという噂もある)。 ゲーム内で運命の相手と出会うと,効果音や画面効果ではっきりと知らされるらしいので,見落とすことはないだろう。ちなみに,「もしも私だけ運命の恋人がいなかったら……」といった心配は無用だ。ゲーム内には何人かの運命の人がいるらしい(「それもどうか」という意見もあるだろうが)。
MMORPGでは,結局のところ人間関係が一番重要になってくるものだが,このゲームでは,それを直接的な形でゲームに取り込んでいる。運命の人もよいのだが,人間関係の豊かな人ほどスキルアップするというのは,なかなか面白いシステムだといえるだろう。 2006年のダークホースとして話題を振りまいてくれそうな本作。まだまだ情報が少ないのが残念だが,東京ゲームショウでの記事やムービーを見ながら,次なる大きな情報公開に備えておこう。(aueki)
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