[韓国ゲーム事情#451]CJ,他社と共同でゲームファンドを設立
Kimの韓国最新PCゲーム事情#451
CJ,他社と共同で130億円規模のオンラインゲームファンド設立(2005/12/19)
Text by Kim Dong Wook特派員
CJ Internetは本日(12月19日),ソフトバンク,ガンホー・オンライン・エンターテイメント,ジー・モードなどの企業が参加する,130億円規模のゲームファンド「On-line revolution fund NO.1 limited liability investment partnership」を設立すると発表した。 同社は,同日に開かれた取締役会において,この世界最大規模のオンラインゲームファンドに対し,5年間で15億円の出資を行うことを決定した。
韓国内外のオンラインゲームに対して,同ファンドから集中的な投資が行われる計画だ。そのため,今回のゲームファンド設立によって,同社は,韓国内でのオンラインゲーム販売権の獲得競争において,優位な立場を獲得したといえるだろう。 同ファンドは,ソフトバンク,ガンホー,ジー・モードなどとの協力関係を基盤にして,(主に「大作」とされる)オンラインゲームの開発/販売事業に対して積極的に投資を行う計画であるという。契約時に,総投資額の10%(約1億1千万円)を投資し,それ以降,投資の案件が発生するたびに出資する「キャピタルコール」方式が採用されたため,初期投資の負担は非常に軽いということだ。
またCJ Internetでは,今回のファンド設立により,2006年3月頃にクローズドβテストが開始される予定の「真・三國無双BB」(仮称)など,国外のビッグタイトルが取り扱えるようになることを予想し,また同時に同社の製品ラインナップの充実につながると見込んでいる。同社は今後,コーエーとの間で,同ゲームの韓国内でのサービス展開について,協議を進める予定だ。
CJ Internetの社長を務めるJeong Young Jong氏は,このたびのファンド設立について,「大規模なオンラインゲームファンドを運用することによって,韓国内外の大作ゲームを販売するための基盤作りが行えたと考えている。当社の販売事業は,より大きな競争力を獲得できた」とコメントした。
同ファンド設立の発表について,「多額の資金がオンラインゲーム市場に投入されるのは,歓迎すべきことだ」との意見が聞かれる一方で,「一部の大作にだけ資金が集中することにより,業界内の“貧富の差”の拡大が加速する恐れがあり,長期的に見れば,韓国内のオンラインゲーム開発/販売会社は弱体化してしまうのではないか」と,心配する声も上がっている。
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